ETFとは?上場投資信託を使って有利な投資

投資全般
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ETFとは!?

株式投資や投資信託の話をしていると、時々ETFと言う言葉を耳にする事は無いでしょうか。
実はETFは株式投資と投資信託のいい所取りをした様な優れた金融商品なのですが、ETFを解説したものは思いの他少なく、情報も入りにくいのが実状です。
実際、ETFは少なくとも投資信託を行なっている人にとっては検討しない手は無い投資対象だと言えます。
ETFとはどの様なものなのでしょうか。

ETF(Exchange Traded Fund)は、日本語で言うと上場投資信託と言う金融商品になります。
その名称の通り、投資信託同様の商品を東証などの証券取引市場に上場したものです。
より正確にはインデックスファンドと呼ばれる、日経平均株価指数など特定の指数に連動させた金融商品を上場させたものになります。
証券市場に上場されているので、株式取引の銘柄と同じ様に売買ができます。

始まりはカナダから

ETFは1990年にカナダ·トロント証券取引所にTIPS35(Toronto 35 Index Participation Units)と言う銘柄が上場したのが始まりと言われています。
ETFが生まれてからまだ30年しか経っていないと言う事になります。
それでもこの間にETFのマーケットは急速な拡大を見せ、世界中の証券取引所にETFの銘柄が上場される様になりました。
ETFの中味も株式から債券、不動産、あるいはそれらのミックスなど、さまざまな商品が生まれています。
現在では、ETFの他にもETC(Exchange Traded Commodities)やETN(Exchange TradedNotes)と言った金融商品が上場され取引される様になっています。

ETFの種類

ETFは金融の世界では 「20世紀最大の発明の1つ」と言われる事もある金融商品です。
分散投資を少ない資金と費用で実行できる点でETFはとても魅力的で、その対象も|非常に広範になっています。
ETFの主な投資対象は

●国内株式  ●海外株式
●国内債券  ●海外債券 
●国内不動産 ●海外不動産
●商品先物

と言った商品です。
更にこれらをミックスさせたものもあります。

 日経平均に連動したETF

例えば日経平均株価指数に連動させたETFだけでも幾つもの銘柄があります。
中でも有名なのは、
●日経225連動型上場投資信託 (1321)
と言う銘柄です。

端的に説明すると、このETFは日経平均株価が上がるとそれに応じて価格が上り日経平均が下がると価格が下がる様に設計されています。
このETFを買うだけで日経平均株価の採用銘柄全てに投資したのと同様の効果が期待できます。
短期的に価格が連動しきれない事はありますが、中長期的には指数に連動してきます。
このETFでは毎年7月に分配金も貰えます。

指数が下がると上がるETF!?

インバース型(ベア型)と言うETF銘柄もあります。
インバース型(ベア型)では対象とする指数の値動きの反対の値動きをする様に設計されています。●ダイワ上場投信日経平均インバース・インデックス
などが該当します。
このETFでは日経平均株価が上がるとそれに応じて価格が下がり、逆に日経平均が下がると価格が上がる様に設計されています。

ETFのメリット

ETFのメリットとしてはどの様な項目が考えられるでしょうか。
主な項目としては

●自由に売買できる
●手数料が安い
●分散投資が簡単にできる
●世界中に投資できる
●相場の下落時にも利益を上げられる

と言った項目が挙げられます。

自由に売買できる

投資信託は目論見書を読んで買いたいと思ったら、販売会社に申し込み代金を払い込んで購入します。
解約する時も、解約を申込んだ翌営業日に執行されるのが一般的です。
ETFでは株式取引と同じ様に市場の開設時間であれば、それこそリアルタイムでの売買が可能です。
気に入ったら直ぐ購入できて、売りたい時には直ぐに売れる流動性の高さはETFの大きな魅力です。

ETFの買い方

株式投資を行なっている人であれば、ETFは簡単に購入する事ができます。
ETF商品は証券取引所に上場されている銘柄の1つであり、証券コードも振られています。
なので株式の購入と同じ様に欲しい銘柄と数量を選んで購入するだけです。
売却する時も同様です。

手数料が安い

投資信託には通常 販売手数料と運用手数料が掛かります。
最近では販売手数料が掛からない(ノーロード)投信商品も増えましたが、1%~3.5%の販売手数料が掛かる投信商品も少なくありません。
これに対しETFの場合は販売手数料が発生しません。
株式取引と同証券会社の手数料が掛かるだけです。
また一般的な投信商品では、運用結果に関わらず毎年1%~5%程度の運用手数料が発生します。
ETFでも運用手数料は発生するのですが、投信商品と比べて運用手数料がH以上に低く設定されています。
投信は長期間運用する事も多い金融商品なので、この差は大きく影響を与えてきます。
これだけでもETFを検討しない手は無いと言えます。

分散投資が簡単にできる

ETFでは特定の指数に連動する様に投資対象を組み合わせてパッケージします。
日経平均株価指数に連動するETF商品がある場合、このETFを購入すれば日経平均株価の算出に採用されている企業の株に分散投資しているのと同じ事になります。
株への投資の場合、購入した株の会社が破綻すれば投資資金を全て失うリスクがありますが、ETFであればETFの投資対象の1つが破綻しても影響は限定的です。
資金的にも手数料の面でも非常に少ない金額で、分散投資が可能になります。

世界中に投資できる

日本の証券市場にも海外の株式や債券などを対象にしたETF銘柄が続々と上場され、その品揃えは年々充実してきています。
欧米の株や債券に投資するETFもあれば、マレーシアなど特定に新興国に投資する商品などもあります。
日本の取引所で日本円で世界中に投資できると言うのは非常に魅力的な仕組みではないでしょうか。

相場の下落時にも利益を上げられる

ETFには株価指数などの下落時に利益が出る銘柄もあります。
株式投資でも信用取引を使えば、下落時に利益を出す取引が可能ですが、信用取引をする為には証拠金が30万円以上必要だったり、金利を支払う必要があったり、逆日歩と言うリスクがあったりします。
ETFの場合は普通に購入するだけなので、難しい取引も金利も無く下落を想定した取引が可能です。

ETFのデメリット

ETFのデメリットとしてはどの様な項目が考えられるでしょうか。
正直に言うと余りデメリットが思い浮かばないのですが、強いて挙げると分配金が再投資されない
事でしょうか。

分配金が再投資されない

ETFでは株式の配当に当る分配金が貰えます。
分配金は払いだされるとETFから切り離されるので再投資して利益を産む事はありません。
ただこれは株式や投信でも同じ事で、 分配金を使って新たな投資をすれば良い事ですよね。

税金は掛かります。

ETFも金融商品なので、利益が出ると税金が掛かります
利益に対して20.315%(復興特別税を含む)が掛かりますのでそれは頭に置いておく必要があります。
同じ年の株式投資やETFでの損失があれば、利益と損失を相殺する事ができます。

まとめ

ETFは自由に変えて、手数料も格段に安い魅力的な金融商品です。
投資信託での運用を考えているのであれば、ETFでの運用も併せて検討するべきです。
|殆ど同じ様な内容の商品がETFとして上場されている事もあります。
短期の取引にも長期運用にも向いています。
是非一度、ETF投資を検討して下さい

今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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