初心者が株式投資で勝つにはどんな株を選ぶべきか

株式投資
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チャートが分かる必要は無い⁉

(2020.03.03.改訂)
株式投資をしている人の多くにとって、株式投資は株価の上昇を期待する投資が基本になると思います。
株価が安い時に買って高い時に売る、あるいは株価が高くなる事で自分の資産が増える事を期待している訳です。
そこで今はどの株が割安か、将来価格がどう動くかなどを推測する為に、株価のチャートを見たり、ROEやらPERやらと難しそうな指標を調べたりします。
ただ個人的な意見ですが、デイトレードの様な特殊な取引をするのでなければ、少なくとも初めの内はチャートや指標に捉われる必要は殆どないと思っています。

プロと同じ土俵に立つ必要は無い

株式投資に使われている「ローソクチャート」や「移動平均線」と言ったチャート」、「ROE」「PER」などの指標は、知らないよりはもちろん理解するに越した事はありません。
但しこうしたチャートや指標の分析ならば、きっとあなたの何歩も先を進んでいるトレーダーやプロの投資家がそれこそごまんといる筈です。
はっきり言ってこうした人達と同じ土俵で同じ指標の分析で戦っても、正直勝つ事は大変なのではないでしょうか。
それよりは、あなたがベテランのトレーダーやプロの投資家にも勝てる様な場所で仕掛けて、中期・長期で投資をしていく方が成功の可能性は格段に高くなる筈です。
この点について言えば、ステレオタイプな区分けですみませんが、投資経験の少ない人や若い人、女性の方にも大きな勝機があります。

プロの投資家より優れている部分

株式市場において、株価は企業業績の見通しや事業の将来性などを織り込みながら日々動いて行きます。
その動きを決める中心となるのは機関投資家やトレーダー、主として30~50代の男性、平たく言うとおじさん達です。
1つの現実として、日本の株式市場(マーケット)は30~50代の男性達が中心となってお金を動かしている事を理解しておく必要があります
そしてそこが狙いでもあります。
もちろん個々に見れば各方面に感度の高い人は少なからずいます。
それでもこれを層として見る と、どう考えても情報感度、特に消費の動向や流行への感度と言う面では若い年代や女性の層には敵いようがありません。
別に「若い人は凄い!」とか「女性の方が凄い! 」とか言って持ち上げたい訳でもなければ差別を助長したい訳でもありません
ただ現実として、例えばファッション動向への感度を男性の集団と女性の集団とで比較すれば、女性側が相当に上を行くでしょうし、最新のゲームへの理解度なら若い人の集団には敵わないでしょう。
(あくまで集団の傾向の話です)
それでありながらファッション業界にしてもゲーム業界に関しても、株式のマーケットを中心となって動かしているのはやはりおじさん達(何度もすみません…)なのです。
そこにははっきりとした『タイムラグ』が生じます。
話を単純化して説明しましたが、要は別に年齢性別に関わらず、株式市場の中心層より詳しい分野や情報感度の高い分野を持っているのであれば、それがあなたの武器になると言う事が言いたいのです。

もっとも成功しやすい方法

まずやるべきは、自分が詳しい分野で注目されている事や将来的に伸びて行きそうな物(会社、市場、ムーブメント)を捕まえる事です。
そこに自分が確信できる動きが有るのであれば、その動きの鍵となる会社を絞り込みます。
その中から上場している会社(場合によっては上場しそうな会社)を探します。
後はいずれ世の中がこの動きに気付いて大きな波になりそうかどうかを考えて、波になると思ったら株を買って中期・長期ベースで保有するだけです。
おそらくこの形が株式投資の経験が浅い方でも高い確率で成功できる方法になると思います。
自分が注目している動きに、社会のもっと大きな層が続いて来るのかと言う判断が難い所かもしれません。
ただ注目している「動き」が、ビジネスとしても順調に拡大してきているのであれば、企業や市場の動向を日々チェックしているシンクタンクや投資家は必ず気付いて飛び付きます。

飲食店チェーンの例

個人の情報感度がもっとも発揮されやすい例の1つが飲食店舗のチェーンを展開する会社です。
まだ店舗数は少ないけれど、行ってみたら「とても美味しかった」「とても楽しかった」「とても満足した」と言うお店があったら、そのチェーン店の事業が伸びる可能性は相当に高いのです。
飲食店チェーンは高い満足度を提供できるお店(コンテンツ)が出来てしまえば、事業を短期間に拡大させる事ができます。
多店舗化する為の資金集めや運営システムのノウハウが確立されている分野だからです。
その為多店舗化が軌道に乗り始めると一気に成長してくる傾向があり、株価も上昇曲線を描きやすいのです。
但し既に大きな成功を収めている飲食チェーンの企業が、別業態を開発しているケースもあります。
そうなると株価に与える影響は小さくなる場合も有るので、そこは確認するべき点と言えます。

丸亀製麺

「丸亀製麺」を御存じの方は多いと思います。
トリドール社が展開するうどん店事業ですが、郊外のロードサイド店を中心に出店し評判になっていました。
店内で製麺からおこなって新鮮なうどんを提供するなど独自の魅力も抱えていました。
丸亀製麺は既存のうどん店よりはっきりと美味しいと感じ、人気が出そうだと考えた人が多かったのです。
実際ほどなく丸亀製麺の多店舗化は軌道に乗り、トリドールの株価は急騰しました。
自分の実感をそのまま投資に行かせる分かりやすい事例と言えます。

ゲーム業界の例

ゲーム業界も個人の情報感度がいかんなく発揮できる分野です。
「パズドラ」にしても「モンスト」にしても、そのゲームにハマった人はきっと最初の2、3回で直ぐにゲームの面白さ・ヒット性を確信できたのではないでしょうか。
次にヒットするゲームを見つける感度はそうやって普段ゲームを楽しんでいる人達の方が明らかに優れています。
基本的にゲーム制作会社の株価はヒット作が生まれると跳ね上がります。
やがてゲームの人気に火が付くと、株価も成長カーブを描く事になるのです。
実際、パズル&ドラゴン(パズドラ)を製作するガンホー社の株価は凄まじい上昇を見せました。

〇2012年2月18円(株式分割調整後の価格)
〇2013年1月198円
〇2013年5月 1633円

と僅か1年3ヶ月の間に実質的に株価が90倍になると言う記録的な高騰を見せたのです。
(ガンホー株は途中で何度も株式分割を行なっている為、株価を調整して表示しています。)
興味深いのはパズドラは2012年の2月20日に配信開始されたのですが、この時点では株価が殆ど反応せず、株価が動かなかったと言う事です。
一方で配信されたパズドラをプレイしてみて直ぐに「これはヒットしそうだ! 」と感じた人はたくさんいた筈です。
やはり株式市場との情報感度は明らかに違うのです。
つまりあなたは、投資家達が気付くより先に人気に火が付きつつあるゲームに気付く事ができれば、大きなチャンスを掴めるのです。

まとめ

この様に考えると、株式投資は少なくとも中期・長期的には、いわゆる素人の人でも成功する要素が十分にあると言う事がお分かり頂けると思います。
世の中に出たサービスこれから出るサービスを感じ取り、手に取り、実感している人達と、それを株価に反映させて行く人達との間にはタイミングにズレがあり、私達はそれを利用できると言う事です。
他の投資では中々こう言う関係にはなりません。
FXや暗号資産(仮想通貨)などの投資には無い、株式投資の特徴でもあります。
何かの商品やサービス、会社名が頭に浮かんだ人には、ひょっとすると大きな株式投資のチャンスが舞い降りているのかも知れませんよ。
是非、あなたの”強み”を活かして下さい。
今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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