外貨預金は不利!?を覆すSBIネット銀行

FXと戦える外貨預金!?

外貨預金は円預金と比べて圧倒的に金利が高いものが多く、人気があります。

反面、為替手数料が非常に高く、金利面でも政策金利の差と比べると利率が低く、正直な所FXと比べて見劣りする事も多いと言う話をしました。

ところが近年外貨預金獲得を巡る競争も激しくなり、為替手数料や金利など諸々の項目でFXの優位を脅かす様な銀行が台頭してきました。それが住信SBIネット銀行です。

住信SBIネット銀行は外貨預金でありながらFX並の手数料や金利を実現したネット銀行です。
その実力は外貨預金の中では群を抜いています。

外貨預金の為替手数料

外貨預金では円と外貨を交換する際の為替手数料が、預金を預ける時と引き出す時それぞれに発生します。

為替手数料の1回分を片道手数料、2回分を往復手数料とも呼んでいます。

大手都市銀行のドル預金の例で見ると、ネット取引で1通貨当り片道25銭、窓口取引だと片道1円の為替手数料が取られます。

これは100万円を預けると単純計算で片道2500円、片道1万円と言う額になります。
無視できない位の手数料額だと思います。

驚きの安さ

これに対し住信SBIネット銀行のドル預金の為替手数料は片道4銭と言う安さを実現しました。
他の通貨でみても

●ドル　　4銭
●ユーロ　13銭
●ポンド　28銭
●豪ドル　25銭

と言う抜群に安い水準となっています。

ドル預金の手数料

1ドル=110円の時には単純計算で110万円あると1万ドルの外貨預金が出来る計算になりますが、その片道分の為替手数料は

●1通貨  1円で10,000円
●1通貨  25銭で2,500円
●1通貨  4銭だと 400円

となります。

驚くほど手数料が変わってくるのが分かります。

もっともFXの取引ではドル/円の取引手数料（FXではスプレッドと言います）が1通貨当り片道0.3銭といった水準の会社も有るので、比較するとまだFXが有利です。

それでも随分と手数料の差が縮まって来たのだなあ、と言う印象です。

SBI外貨預金の金利

住信SBIネット銀行は外貨預金の金利(利子)の面でも非常に優れています。

2018年6月12時点の円普通預金から外貨預金を申し込んだ時のレートで言うと

米ドル
●1カ月定期 年3.0%(税引き前)
●6カ月定期 年2.1%(税引き前)
●1年定期  年2.2%(税引き前)
豪ドル
●1カ月定期 年7.0%(税引き前)
●6カ月定期 年2.2%(税引き前)
●1年定期  年2.3%(税引き前)
南アランド
●1カ月定期 年40.0% (税引き前)
●6カ月定期 年6.0% (税引き前)
●1年定期  年6.1%(税引き前)

となっています。

1ヶ月ものの年40.0%なんて言っても40%分の利子が貰える訳でも何でもないので無視しても良いかと思いますが、米ドル1年定期だと年利2.2%となっており魅力です。

実はこれはFXとも充分対抗できる位の高い金利なのです。

FXのスワップポイント

FX大手のGMOクリック証券(FXネオ)の2018年6月12日時点の実績を見ると外貨預金の金利(利子)に相当するスワップポイントが1万通貨当り53円/日となっています。

同日のドル/円レートは1ドル늑110円前後でした。
53円は1日分のスワップポイントなので年間に直し、取引金額で割って年間利率を計算すると1.92%となります。

SBIネット銀行のドル一年定期は年利2.2%なので何とSBIの外貨預金の方が金利が高いと言う結果になります。

FXはいつでも決済できる

但し実際にはFXはいつでも取引を決済できるので、本当であれば定期預金では無く普通預金の金利と比べなくてはフェアではありません。

それでも最初から年以上の長期で運用しようと決めている資金であれば、FXと比べてもSBIの外貨預金がより高い金利で運用できると言う評価ができます

外貨預金の金利は安定

FXのスワップポイントは毎日定額では無く日々変動する数値です。

先程計算した1.92%と言う年利も目安にはなってもその通りの利率になるかどうかは分かりません。

これに対して外貨預金の金利は預金が成立した時点で約束される数値なのでより確実に利益を計算できます。
この点では外貨預金が確実と言えます。

税金が掛かります

後気を付けておきたい点は、外貨預金で利益が出た場合にはその利益分に対して20.315%の税金が掛かると言う点です。

従って税引き前の利率から税金を引いた分が実質的な利回りとなります。
これはFXでも外貨預金でも一緒です。

為替差損と利子を合算した金額に対して税金が掛かります。

保障の対象外です

円預金は預金保障制度(ペイオフ)の対象で有り、1つの金融機関の口座に付き元本1,000万円までとその利子については、金融機関が倒産する様な事が有っても保障されます。

但し外貨預金についてはペイオフの対象ではありません。

本項では住信SBIネット銀行を中心に話をしています。
企業としても企業グループとしても大きく、社会的信用も高い会社ですが、同行に万一の事が有れば預けた分が戻ってこなくなる可能性があると言う事は覚えておいた方が良いかと思います。

まとめ

外貨預金はFXと比べると手数料や金利が不利と言う声は少なくないのですが、住信SBIネット銀行の外貨預金はFXと比べても遜色のない魅力的な金融商品となっています。

FXは操作や用語がやや専門的な事もあって、始める事を躊躇する人が多いのも事実です。

銀行が扱っている外貨預金の方が遥かに精神的なハードルが低いのかも知れません。

そうした方には文句なしに住信SBIネット銀行の外貨預金がおすすめです

FXを良く研究し、対応し得る優れた外貨預金として今後も人気を集める金融商品だと思います。

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