投信の銘柄選びのポイントです。

投資全般
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投資信託の区分

(2020.03.13.改訂)
一口に投資信託と言ってもその内容は幅広く、さまざまな分類方法方があります。
投資信託協会の定義では、投資信託の制度的な区分を以下の要件で定めています。

●運用形態
●購入時期
●販売対象
●払い戻し
●株式投資の有無

ちょっと面倒な話ではありますが、投資信託の制度分類を解説してあるサイトも少ないので、簡単にそれぞれの分類について触れておきます。

運用形態

運用形態で見ると、運用会社と信託銀行が信託の契約を結ぶ「契約型」の投資信託と、投資法人を設立する「会社型」投資信託に分かれます。
日本では契約型が主流なのですが、J-REITやインフラファンドなどでは会社型の投信商品も見られるようになってきました。

購入時期

投資信託商品が立ち上がる最初の募集期間にのみ購入できる「単位型投資信託」と、運用されている期間中は原則いつでも購入できる「追加型投資信託」があります。
一般向けに販売されている投資信託商品は追加型のものが殆どです。

販売対象

投資信託の販売対象の店では、多数の投資家に取得させることを目的とした「公募型」と、機関投資家などごく少数の投資家に取得させることを目的とした「私募型」に分かれます。
普段私達が目にするのは当然、公募型投資信託になります。

払い戻し

払い戻し方法についても分類されています。
原則的に運用期間中の払い戻しに応じる「オープンエンド型」と期間途中の払い戻しができない「クローズエンド型」に分かれます。

株式投資の有無

株式に投資する商品かどうかでも区分がされています。
株式に投資できると約款に記載されているものが「株式投資信託」、株式には投資しないと記載されているものが「公社債投資信託」となります。

投信を選ぶ基準

投資信託の制度区分を説明しておいてこう言うのも何ですが、現実にはこれらの区分で投信商品を絞り込むという話には中々ならないと思います。
投信商品には国内で販売されているものだけでも数百もの銘柄が有り、購入する商品を選ぶのは大変です。
ではそうした多くの投信商品の中からどんな商品を選ぶべきなのでしょうか。
より現実的な判断材料と、それぞれの長所・短所を挙げて行きます。

投資分野(重要度☆☆☆☆☆)

投信商品がどんな金融商品を対象にして資金を運用するかと言う点は、まず最初に押えておくべき項目です。
株式で運用するのか、証券で運用するのか、あるいは金や石油と言った商品先物に投資するのか、投資する対象によって投信の性格が大きく変わってくるからです。
これらを混ぜ合わせた複合型・バランス型と呼ばれる投信商品も豊富にあります。
一般的には、株価が上がると債券価格は下がり株価が下がると債券価格は上がる傾向が有る為、株式と債券を組み合わせたバランス型の商品に預ける事でリスクを下げると言う選択もあります。

投資対象地域(重要度☆☆☆☆☆)

投資の対象とする地域も非常に重要な要素です。具体的には

●国内が対象
●米国、中国などの特定の国
●欧州、アジア、アフリカなど特定の地域
●先進国、発展途上国、資源国などの枠組

などが有ります。
インド投信、スリランカ投信など、個人が単独で投資する事が難しい国(地域)を対象とした商品もあり、投資信託ならではの魅力となっています。

投資する業種(重要度☆☆☆☆)

投資する対象の業種などで絞り込んでいる投信商品も有ります。
IT企業への投資とか、ヘルスケア産業、インフラ事業投資など成長が見込まれる有望な産業を中心に色々な投信商品が発売されています!
特に欧米の運営機関が展開する投信商品には、特定業種に特化したものが多い印象です。
業種とは少し違いますが、事業規模やビジネススタイルを基準にして投資先を絞っている投資信託もあります。
東証一部上場企業が対象とか、反対にベンチャー企業のみを対象とした投信商品、女性の活用に穑桶的な企業が対象、環境に配慮している企業が対象と言った投信商品があります。

販売会社(重要度☆☆)

人によっては元々付き合いのある販売会社(証券会社、銀行、郵便局など)があって、その販売会社が扱っている投信商品の中から選択すると言う方もいると思います。
友人・知人が証券会社や銀行に勤めていて投資信託を薦められるケースや、仕事上の付き合いから薦められるケースなどです。
典型的なのは特に地方で郵便局などで投信商品を薦められるケースでしょうか。
こうした場合は既に商品が絞られているのである意味”楽”ですが、最前の商品選択ができるかと言えば疑問が残ります。
それでも実際大手銀行や郵便局(ゆうちょ銀行)は交渉力が強い事もあって、他より有利な条件で投信商品を販売しているケースもあります。
販売手数料や信託報酬が安い投信商品があったりするので、しっかり見て購入するならそれも良いと思います。
ただ相手も商売でやっている事なので、薦められるまま投信商品を買ってしまうのは到底お薦めできません。
今は大半の投信商品がネットで申し込める時代なので、自分で納得のいく良い商品を探してから購入商品を決める事をお薦めします。

運用会社(重要度☆☆☆☆)

販売会社で選ぶのとは反対に、運用会社や展開するブランドによって選ぶというのは、より合理性のある考えと言えます。
運用会社は自社の投信商品の運営方針を掲げ、方針に沿った形で投資信託商品と言うパッケージを組み立てて実績を上げようとしています。
投資ポリシーが評価できる会社、共感できる会社(ブランド)の投信商品を選ぶ事には一定の合理性が有ります。
運用会社の中には独自の視点で投資対象を選び、中長期に渡って実績き上げ続けている様な会社もあります。

●ひふみファンド(レオスキャピタルワークス社)
●さわかみファンド(さわかみ投信)

などが有名で、実際これらの投信商品は高い人気を誇っています

運用スタンス(重要度☆☆☆☆)

投信商品の投資スタンス、つまり運用利益の狙い方も重要なファクターです。
原則的に投資は高いリターンを狙う程リスクも大きくなるので、投信商品はどれぐらいのリスクを掛けてどれぐらいの利益を狙って行くか、と言う制度設計をしっかりしています。
代表的なのは日経平均やTOPIXなどの投資指標(経済指標)に成績を連動させて行こうとするものです。
例えば、日経平均の採用銘柄の株に同じ比率で投資すれば運用成績は日経平均に完全に連動する筈です。
こうした投資スタイルの投信商品は「インデックスファンド」と呼ばれています。
代表的なものに日経平均連動、TOPIX連動などがあります。
日経平均の動きの2倍に連動させる、3倍に連動させると言った投資スタンスの商品もあります。
また投資スタンスには「パッシブ(堅実型)」と「アクティブ(積極型)」と言う区分もあります。
アクティブの方がリスクを取って積極的にリターンを狙って行こうと言う投資スタンスになります。
同じ運営会社が日本株式で運営する投信商品でもパッシブ型とアクティブ型の両方が販売されていたりもします。

投信の運用実績(重要度☆☆☆)

投信商品の運用実績も気になる要素です。
売り出し前や売り出し直後の投信商品にはもちろん運用実績は有りませんが、一定の期間を経ると金融機関や経済誌などで実績を簡単に入手する事が出来ます。
投信ランキングや投資信託を対象にした各賞の受賞歴などによって選ぶ人もいるでしょう。
ここで気を付けなければいけないのは、実績もランキングも受賞歴も、あくまで過去に対しての評価であって将来の保証では無いと言う点です。
特に市場環境の変わり目では、今迄成績の良かった投資先が一転して不利になるといった場面も往々にしてあります。
それでも総資産や直近の実績のよい投信は、おそらくは運用方針のしっかりした商品である可能性が高く、その意味では参考になり得ます。

配当の方針(重要度☆☆)

投信商品の配当方針も時々クローズアップされます
投資信託の配当は年1回のものから毎月分配されるものなどそれぞれです。
5年ほど前には毎月分配型の投信商品が高い人気となりました。
毎月おこづかいの様に配当が支払われてお得感が強いと投信商品として一時期盛んに売り出されました。
ただ少なくとも中期・長期に運用するつもりであれば、毎月分配よりも年1回、2回程度の投信商品の方が配当分を再投資できる分有利と言えます。
商品によっては、運用状態が悪化した時、利益の分配では無く投信購入者から集めた原資を取り崩して分配金を支払うケースもあります。
利益が出ていないなら配当を無くすのが筋なのですが、無配当によって解約がー急増する事を恐れて無理やり配当を出している訳です。
こうなると投信の運営としてはかなり苦しい状態なので注意が必要です。

まとめ

この様な点から投信商品を絞り込んで行けば、納得の行く投信商品を見付けられると思います。
プロが運営しているとは言っても、投信によっては1年で20%、30%も下落するものもあります。
反対に上手く行けば1年で30%なんて商品にも巡り合えます。
複数の投信を組み合わせてバランスを取るなんて方法もあります。
メリット、デメリットをよく比べて、自分が納得する投信商品を見付けて下さい。
今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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