スイスフラン/円をスワップポイント投資で最大活用するには! ?

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スイスフラン/円

通貨ペア  CHF/JPY
為替価格  108円
※1
(※1.くりっく365 2019.08.28.為替価格による)

スイスフランと日本円の通貨ペアは低金利国同士の通貨ペアであり、 スワップ
ポイントに関しては余りメリットの無い通貨ペアとされています。
実際スイスフラン/円では他の通貨ペアの様にスイスフラン買いのポジションを持っても
スワップポイントはマイナス(マイナススワップ)になってしまいます。
それでもスイスフラン/円は投資戦略上は非常に重要な通貨ペアの1つと言えます。
少なくともその概要を知っておいても損はありません。
スワップポイントとは!?
スワップポイントとは、 ある通貨ペアのポジションを翌日まで持ち越した時にペアを組む
両通貨の金利の差が日割りで貰える(支払う)仕組みの事です。
通貨ペアの金利が高い方の通貨を買う(低金利の通貨を売る)と金利の差が貰えます。
反対に金利が低い方の通貨を買う(金利の高い通貨を売る) と金利差分を支払わなければ
いけません。
こちらはマイナススワップと呼ばれています。

スイスフラン/円のスワップポイント

スイフラン/円では、スイスフランを買ってポジションをキープすると日々マイナススワップが
発生します。
日々金利差を支払わなければいけないと言う事です。
スイスフラン/円の2019年8月時点の買い、売りそれぞれのスワップポイント金額を見ると

買い 売り
SBI FXトレード -16円 12.7円
DMM FX -10円 10円
ヒロセ通商 -60円 0円
外為どっとコム -25円 10円
マネパFX -45円 0円
マネパFXnano -45円 0円
みんなのFX -5円 5円
GMOクリク証券 -18円 15.3円
GMOクリク証券 くりっく365 -15.1円 15.1円

となっています。
金額は2019年8月12日~ 17日の1万通貨·1日当たりの平均額です。
例えばSBI FXトレードのスイスフラン/円で1万スイスフラン(1万通貨)を買うと、1日当たり16円支払わなければいけないと言う事です。
反対にスイスフランを売る (日本円を買う)ポジションを持っていると、1日当り12.7円
貰える事になります。
マイナススワップ額は5円~60円まで相当な金額の差がある事が分かりますね。
スワップポイント投資ではどのFX会社を選ぶかも非常に重要なポイントになるのです。
スワップポイントの金額はFX会社が各々設定しており、 金額も日々変わっていきます。
なので定期的にスワップポイント金額を確認して、 想定外の金額に変わっていないかチェックした方が良いでしょう。
金額は各FX会社の公式ホームページで公開されています。

最大利率は12.9%! ?

もっともユーザーの多いGMOクリック証券FXを例に計算してみましょう。
時期が少しずれますが、2019年8月28日のスイスフラン/円の為替レートは
1スイスフラン=108円 
前後となっています。
GMOクリック証券FXで1万スイスフラン(108万円)を売る為には、最低43,200円(4%)の証拠金が必要になります。
もちろん1,000通貨とか100通貨などもっと少ない単位の取引であれば、 証拠金はそれに応じて小額になります。
一方でスワップポイント金額の方は、売りポジションを一年間保有し続けると、
5, 585円
となります(※15.3円 ×365日)。
43, 200円で5,585円貰えるので
年利12.9%
と言う金利になります。

リスクを抑えましょう

もちろん現実にはそんなに簡単な話では無く、実際には為替の変動があり、追証やロスカットのリスクも発生します。
ぎりぎりの証拠金で取引をする(つまり最大のレバレッジを掛けて取引をする)なんて、さすがに危なっかしくてしょうがありません。
最大レバレッジを掛けても年利12.9%となると、それはもう他の通貨ペアを捜した方が良いと言う事になるでしょう。
ではスイスフラン/円はスワップポイントが投資には必要ないのでしょうか。 

 値動きが近い通貨ペアを組み合せる

スワップポイント投資でスイスフラン/円が威力を発揮するのは、値動きの近い通貨ペアと組み合せて使う時です。
スイスフラン/円はユーロ/円や豪ドル/円と値動きが近い通貨ペアと見られています。
2019年8月29日のデータでは相関関数は

スイスフラン/円とユーロ/円が0.85
スイスフラン/円と豪ドル/円が0.81

と近い相関を持っています (セントラル短資データを参照)。
相関関数は1が完全に同じと言う意味です。
例えば米ドル/円とメキシコペソ/円などは相関が0.50となっており、値動きが似ていない事が分かります。

金の卵を産み続ける

ユーロ/円は適当では無いですが、豪ドル/円はスワップポイント投資の選択肢に入る通貨ペアの1つです。
仮に豪ドル/円を買って、スイスフラン/円を売れば、 相当に高いレベルで価格変動を吸収できるのではないでしょうか。
にれが典型的なリスクヘッジの方法です。
更にこれを同じFX会社の口座でペアを組めれば、 メリットがとても大きくなります。
豪ドル/ドルとスイスフラン/円が共に下落する局面では、豪ドル/円で為替損失が出てもスイスフラン/円は売りなので為替利益が出て損失を吸収できます。
保証金の変動は抑えられ、追証やロスカットのリスクが大幅に減少します。
価格の変動リスクを抑えた上で、 豪ドル/円(買い)でもスイスフラン/円(売り)でもスワップポイントがでる様にしておけば、リスクを下げながら金の卵を産み続けてくれる素晴らしい仕組みができあがるのです。
しかもこの方法であれば、ある程度高レバレッジの取引をしても吸収できる可能性が高くなります。
同じ程度のレバレッジで買いと売りを仕掛けておけば良いのです。

片方だけが下落するリスク

但しこの方法では、 どちらかー方の通貨だけが打撃を受ける局面があると、相関が作用しなくなると言うリスクがあります。
簡単に言うと豪ドルだけが下落し、スイスフランは殆ど影響を受けない様な国際的な事件が発生した場合には相関が崩れます。 
残念ながらこのケースはある程度起こりうる可能性があります、 世界的な経済ショックの場面では豪ドルが下落し、スイスフランが上昇する可能性が高いと見られています。
その意味では、こうした場面でもある程度の相関が期待できる米ドル/円+ユーロ/円の組み合せの方が有効と考えられます。
また通貨ペアは違いますが、英国がEU離脱問題 (BRIXIT)の国民投票を行なって離脱派が勝利した時には、基軸通貨の中で英ポンドだけが大きく下落しました。
この様なリスクがある事だけは理解しておく必要があります。
全くリスクが無いと言う事にはなりません。

レバレッジと利率の関係

同じ例でレバレッジと年間利率の関係を見てみましょう。

●レバレッジ10倍  5.17%
●レバレッジ5倍  2.59%
●レバレッジ3倍  1.55%
●レバレッジ2倍  1.03%
●レバレッジ1倍  0.52% 

となります。(あくまで参考値です)
やはり大した刊率にはなりませんが、ここはマイナススワップを取られないと言う事が重要な点になるので、スワップポイントはおまけ程度に考えておけば良いと思います。

価格ラインを設定する

次にレバレッジ毎に証拠金維持率が100%を切る為替レートの水準を計算してみましょう。
いわゆる「追証」が発生するラインです。
最大レバレッジで取引をするとほんの少しでも価格が円高になると、 証拠金維持率が
100%を切ってしまいます。
他のレバレッジではどうなるか計算してみると、

レバレッジ10倍 114.7円
レバレッジ5倍 126円
レバレッジ3倍 141円  
レバレッジ2倍 159.7円
レバレッジ1倍 216円

となります。
レバレッジ10倍の取引であれば、為替レートが108円から114.7円を超えなければ追証は発生しないと言う事になります。
スイスフラン/円が今後一年間に114.7円126円141円を書割り込む可能性を考えて、ここまで余裕を見ておけば大丈夫と言う予測が固まれば、それに沿って自然にレバレッジも決まる事になります。
もちろん取引の半判断は御自分の判断、自己責任でお願いします。

価格変動のリスクはあります

スイスフラン/円を単独で取引する場合には、買いポジションでも売りポジションでも、 価価格
変動による損失リスクがあります。
1万通貨であれば為替が1円円高になると1万円の損失になります。
逆に1円円安になれば単純計算で1万円の利益です。
毎日リスクが減って行きます。
FX会社では、 発生したスワップポイントも保証金の金額に含めて計算する会社が多いので、日々スワップポイントが入ってくると言う事は、 日々少しずつ保証金額が増えると言う事にもなります。
為替レートが同じならばレバレッジが少しずつ下がって行く事になります。

スイスフラン/円スワップにお薦めするFX会社

スワップポイント投資を行なうのであれば、当然貰えるスワップポイント金額の高いFX会社を選ぶかどうかが利益に直結してきます。 
  但しここで紹介した豪ドル/円スイスフラン/円を組み合わせて行なうスワップポイント投資
であれば両通貨ペアの合計で考える必要があります。
前述の直近の豪ドル/円 (買い)、スイスフラン/円 (売り)のスワップポイント実績で見ると

USD/JPY買い EUR/JPY売り
SBI FXトレード 21.7円 8.71円 30.41円
DMM FX 17円 10円 27円
ヒロセ通商 18.1円 -15円 3.1円
外為どっとコム 18.6円 0円 18.6円
マネパFX 20円 5円 25円
マネパFXnano 20円 5円 25円
みんなのFX 22.7円 8円 30.7円
GMOクリック証券 21.6円 5.29円 27.89円
GMOクリック証券 くりっく365 22.1円 11円 33.1円

となっています。
GMOクリック証券FXを例に計算すると、レバレッジ10倍で実に年利16.3%の利率が期待できます。
ただしスワップポイントは日々変動するものなので、時々金額を確認する事が大切です。

 税金が掛かります

スワップポイント投資で注意しなければいけない点がもう1つあります。
スワップポイントも利益なので、利益が出れば税金が掛かると言う点には注意が必要です。
利益の20.315%が所得税(復興特別税を含む)として差し引かれます。
ただ利益に税金が掛かるのは他のFX取引や銀行の預金でも一緒です。

まとめ

このようにスイスフラン/円ではスワップポイントを狙った運用が可能です。
単独ではお薦めできる通貨ペアではありませんが、豪ドル/円などと組み合せる事によって威力を発揮します。
適切なリスクを取ってリターンを得れば、資金をとても効率良く運用できます。
リスクを更に抑えたいのであれば、レバレッジ1倍で取引をすれば外貨預金と殆ど同じ取引になります。
さまざまな選択技があるので、資金の一部をこうした形で外貨で運用するのも悪くないと思いますよ。
スワップポイント投資を是非一度考えてみて下さい。

今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。  

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