FXの始め方

FX
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口座が必要です。

(2019.06.02.up)
FX (外国為替証拠金取引)を始める為には、FX会社にFX取引用の口座を開設する必要があります。
銀行預金をする為に銀行口座が必要なのと同じです。

口座を開設する費用や、口座の維持管理の費用は殆どの会社が無料です。

逆に口座開設費用や口座維持手数料を取る様なFX会社は、少なくとも初心者は避けるべきです。

個人のFX取引の場合、注文から決済までインターネット上で全ての取引が完結するFX会社が殆どです。
FX会社に口座を開設すると自分専用口座にログインできるIDとパスワードが貰えます。

通常は郵送で送られてきます。

FX会社のホームページからIDとパスワードを入力してログインすると自分専用の画面が開きます。

取引の注文などは、この自分専用の取引画面から行なう事になります。

お金を入金する

FX口座を開設したら、自分の口座にお金を入金します。

入金は銀行口座からの振込の他、コンビニでの入金などいくつかの方法があります。
口座を作ったFX会社が対応可能であれぱ、インターネットでのクイック入金がお薦めです。
振込手数料が掛からないですし、入金が即時に反映されます。

あるいはネット系銀行に口座があれば、振込手数料が格安な所が多いのでお薦めです。

自分の口座にお金が入金されたら、FXの取引を行なう事ができます

通貨ペア

FXの取引では、まず「通貨ペア」の取引をするかを選びます。
為替取引は2つの通貨間の取引なので、通貨のペアで1つのセットになります。

ドルの取引をするにしても、ドルと円の取引もあれば、ドルとユーロの取引もある訳です。

口座への入金が日本円であっても、ドル/ユーロなどの円と関係無い通貨ペアの取引をする事もできます。 但しどんな通貨ペアでも組み合せられる訳では無く、各FX会社が取り扱う通貨ペアを決めています。

日本のFX会社であれば、日本円を組み合わせた通貨ペアを中心に、10~25種類程度の通貨ペアを取り扱っている事が多いです。

ドル/円やユーロ/円と言った取引量の多い、メジャーな通貨ペアであれば、どこのFX会社でも取り扱っています。

●ドル/円
●ユーロ/円
●  ポンド/円
●  ドル/ユーロ

辺りがメジャーな通貨ペアと言われるものです。

南アフリカランド/円、メキシコペソ/円などマイナーな通貨ペアになってくると取り扱うFX会社が限られてきます。

FX取引ができる時間

FXは、株式取引と比べると圧倒的に取引市場が開いている時間、つまり取引ができる時間が長いと言う特徴があります。

為替取引の市場は、大きくニューヨーク市場、ロンドン市場、アジア市場に分かれています。

東京などアジアの取引市場が閉じても、その時にはロンドン市場が開いており続いてニューヨーク市場と言う形で24時間市場がどこかで開いており、為替レートが引き継がれていきます。
その為平日は24時間、FX取引をする事が可能です。

具体的には月曜日の朝5時前後から土曜日の朝5時近くまで取引ができる形になっています。
正確にはサマータイムを実施している国の影響もあり、時期によって異なリます。

またFX会社がその中でメンテナンスなどの為に休止時間を設けている事もあります。

いずれにしても、平日の昼間に仕事を持っている方にとっては有利な時間設定ですよね。

注文

口座にお金を入れて、取引をする通貨ペアを決めたら、いよいよ注文をする事になります。殆どのFX会社では取引に株式取引の様な手数料は発生しません。

代わりに 買値と売値の間に金額差(スプレッド)が有ります。

スプレッド

通貨ペアを決めたら、その通貨ペアの為替レートを見ます。
為替レートはドル/円であれば、1ドルに対して何円と言う形で表示されます。

但し取引の画面ではドルの「売り」と「買い」の2つの金額が表示されています。

金額はそれぞれのFX会社が設定しています。
「買い」の金額の方が高く、「売り」が低くなる様に設定されています。

買いと売りの金額差を「スプレッド」と呼び、このスプレッドが実質的なFX会社の手数料相当分と言えます。

ドルを買って、同時にドルを売ったとしても、このスプレッドの分損をする事になります。
ユーザー側から見ると、スプレッドが狭い(価格差が小さい)方が有利になります。

成行きと指値

買値と売値が分かったら、実際の注文になります。ドルの買い、売りどちらでも注文できます。
注文方法には「成行注文」と「指値注文」と言う2種類の注文方法があります。

成行注文はドル買いであれば何ドル買うかの量だけを決めて注文する方法です。
「成行で100ドルを買い」と注文を出せば、今買える価格で100ドル分のドルを買うと言う意味になります。

但し買値(売値)は刻一刻と細かく動いています。

注文を出した瞬間に価格が大きく動いて、思っていた値段よりも高い値段で取引が成立する(約定する可能性もあります。

代わりに取引が成立する可能性は非常に高くなり、ほぼほぼ注文、即約定となります。
価格よりも約定する事を優先した注文になります。

これに対して指値注文は、取引量と価格を両方決めて注文する方法になります
「(1ドル=) 100円で100ドル分を買い」と言う形の注文です。
この場合は、買値が99円まで下がってきた時に取引成立(約定)となります。

100円まで下がらない場合は、何時まで経っても約定しない事になります。
確実に約定する事よりも、価格を優先した注文方法と言えます。

売買差益

1ドル=100円で100ドル分を買った場合、売値が101円まで上がった時に売ると、1ドルに付き1円、合計100円の利益となります。
この様に安く買って高く売る(高く売って安く買う)事で売買差益を得る事ができます。

但し通常は為替はそれほど激しく動く様なものでは無く、ドル/円で言うと1日20銭(0-2円)程度の値動きと言う事も普通にあります。
1ドル当たり20銭だと100ドルでも20円にしかなりません。

10000ドルで取引をすれば2000円になりますが、その為には100万円以上の日本円がいる計算になります。
誰もが簡単に用意できる金額では無くなってきます

FXでは証拠金取引と言う仕組みによって、資金以上の金額の取引ができる様になっています

レバレッジ

FXでは、口座にある資金を証拠金として、証拠金の何倍もの金額の取引をする事ができます。
これを「レバレヅを掛ける」「レノルヅ取引」などと呼んでいます。
証拠金の3倍の金額の取引であれば、レバレッジ3倍の取引となります。

日本国内のFX会社では最大25倍までのレバレッジを掛けて取引をする事が可能です。証拠金が4万円あれば100万円分の取引ができる計算になります。

自分の資金を有効活用できると言う意味ではとても優れた仕組みです。

但し、高いレバレッジを掛ければ、それに応じてリスクも大きくなるので高レバレッジでの取引はお薦めできるものではありません。

余談になりますが、海外のFX会社では最大レバレッジが1000倍なんて言うすごいFX会社もあります。
こうした会社を使って、ほぼノーリスクで超ハイリターンを狙う「荒業」的な方法もあったリしますので、どこかで取り上げたいと思います。

ロスカット

レバレッジを掛けられる証拠金取引は資金を有効に使える方法ではありますが、やはり良い事だけではありません。
最も気を付けなければいけないのが「ロスカット」です。

証拠金取引では、時価で計算した損失額が証拠金より少ない間は、FX会社は損をする心配がありません。

証拠金額縁に近づいて来たら、強制的に決済してユーザーの損失額を確定してしまえば良いからです。FX会社はそれぞれ時価で計算した証拠金の残額がどのラインまで来たら強制決済するかのラインを決めています。

為替レートが変動して一瞬でもそのラインを超えたら、強制決済が実行されてしまう事になります。
これがロスカットです。

レバレッジを最大まで掛けているとちょっとした値動きでロスカットに引っ掛かり安くなります。
ロスカットを実行された後に価格が戻ってきても(往々にしてそうなりますが…)どうにもなりません。

なのでレバレッジを掛ける時にはロスカットのリスクをよく考えて実行する必要があります。

レバレッジを下げると、ロスカットのリスクは小さくなります。 レバレッジ1倍の場合はロスカットはありません。

特にレバレッジを掛けて取引をしている場合は、仕事をしている間や眠っている間に為替相場が急変して大きな損失を被るリスクがあります。
このリスクを避ける為に、FXでは取引をその日の内に決済してポジションを解消する人が多いです。

大きく動く日が有る

FXで日々売買差益を狙うのであれば、価格の大きく動く日の方がチャンスは大きくなリます。

為替の世界では、もちろん突発的なショックで為替が大きく動く事はありますが、それとは別に大きな値動きが期待できる日と言うものがあります。

最も有名なのは米国の雇用統計の発表日です
毎月発表されますが、発表前後30分ほどの時間は大きな値動きがあります。
こうした利益を上げるチャンスの大きい日を狙って取引をすると言うのはFX取引で利益を上げる基本戦略の1つになっています。

スワップポイント

FXでは、取引のポジションを翌日まで持ち越す事で発生するスワップポイントと言う利益(損失)もあります 。

FX取引で取引のポジションを翌日まで持ち込むと、通貨ペアを組む両通貨の金利の差額が貰えたり、差し引かれたりするのです。例えば米国の金利が2%で日本が096だとすると、ドル/円でドルを買った時には2%と0%との差額で年利2%の金利が日割りで貰えます(0.00548%/日)。

これがスワップポイントです。

反対にドルを売ったポジションを持っていると日本の方が金利が2%低いので年利2%相当の金利を支払わなければいけないのです。
これはマイナススワップとも呼ばれています。

新興国の中には非常に高金利の国もある為、そうした高金利国の通貨を買ってスワップポイントを狙う方法もあります

但し新興国の通貨は国際的な危機が発生した時には通貨が暴落しやすいと言う弱点を持っています。

通貨が暴落するとスワップポイントも吹き飛んでしまうので、注意が必要です。
またスワップポイントは同じ通貨ペアでもFX会社毎に金額が違います。

外貨預金としても使える

スワップポイントが有るので、FXは実質的に外貨預金としても使う事ができます。

レバレッジを1倍にすれば殆ど外貨預金とリスクも同じになる上に、コストなどを比較してもFXの方が有利な事が多いです。
必要ならばレバレッジを掛けて運用する事もできます。

まとめ

FX取引がどう言うものか、多少なりともイメージできたでしょうか。
FXは実は非常に手堅い投資もでき、リスクを限りなく低くする事もできます。

一方で非常に大きなリスクを取って、ハイリターンを狙う様な取引も容易にできます。
FXの最大の敵は「自分」なのかも知れません。

上手に使えば、本当に役に立つ金融商品です。

為替の感覚は色々な投資の場面でとても役に立つものでもあります。
金額は少なくても良いので、是非一度FXを経験してみてはいかがでしょうか。

ただいきなり資金の大半を投じる様な事はしないで下さい。
FXに限りませんが、それなりに厳しい世界です。

上手にFXを利用する事が大事ですよ。


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