トルコリラ/円
●通貨ペア TRY/JPN
●通貨価格 18.1円※
(※2019.08.28.くりっく365取引価格による)
トルコリラと日本円の通貨ペアは、高金利が獲得できる通貨ペアとしてここ数年スワップポイント投資で大きな注目を集める様になった通貨ペアです。
トルコリラは今や南アフリカランドと共に高金利通貨の代表的通貨となっています。
そのトルコリラ/円を使ったスワップポイント投資については、既に本サイトでも解説をしています。
この投資方法では意外な程に期待利益が大きく、それでいてリスクの管理も容易だと言う事が御理解頂けると思います。
ところが実はこのスワップポイント投資を更に進化させた方法が存在します。
リスクは上げずに「複利化」させてリターン(スワップポイント)だけを大幅に上げてしまおうと言う投資方法です。
スワップポイント投資は別名「ほったらかし投資」とも言われており、短期のトレードを繰り返す一般的なFXの方法と比べると遥かに作業が少ない事も大きな特長です。
そこに一つ手間を加えるだけで狙えるリターンが格段に上がると言う事であれば、やって見る価値はあるのではないでしょうか。
トルコリラ/円のスワップポイント金額
トルコリラ/円の2019年8月時点のスワップポイント金額を見ると
SBI FXトレード | 68.8円 |
DMM FX | 対応なし |
ヒロセ通商 | 76.6円 |
外為どっとコム | 70.5円 |
マネパFX | 84円 |
マネパFXnano | 85円 |
みんなのFX | 82.2円 |
GMOクリック証券 | 67.3円 |
GMOクリック証券 くりっく365 | 78.7円 |
となります。
金額は2018年8月12日~19日の1万通貨・1日辺りの平均金額です。
例えばSBI FXトレードのトルコリラ/円で1万トルコリラを買ってそのポジションを維持していると1日当たり68.8円のスワップポイントが貰えると言う事になります。
スワップポイントはFX会社によっても違いますし、日々微妙に金額が変わっていきます。
驚きの年間利益率
次に年間の想定スワップポイント金額を計算してみます。
スワップポイント投資の解説では一番ユーザーが多いGMOクリック証券のFXを例に計算してきましたが、今回は一番スワップポイントが高いマネーパートナーズFxnanoで計算してみます。
マネーパートナーズFX nanoの年間スワップポイント金額は
31,025円
となります(85円× 365日)。
多少時期がずれますが2019年8月28日のトルコリラ/円の為替レートは18.1円程です。
この時1万通貨を買うのに必要な最低証拠金額は7, 240円 (4%)なので、スワップポイントによる最大利益率は
年利428.5% (レバレッジ25倍の時)
となります。
もちろんギリギリの証拠金で(つまり最大のレバレッジで)スワップポイント投資をすると言うのはリスクが有りすぎて到底お薦めできません。
レバレッジの倍率毎に年利を計算してみると、
レバレッジ10倍 171.41%
レバレッジ5倍 85.7%
レバレッジ3倍 51.42%
レバレッジ2倍 34.28%
レバレッジ1倍 17.14%
となります。
利益率は更に上がります。
この利率で十分な気もしますが 笑、この投資を複利化する事ができます。
年間利率で言うと、手元の計算ですが、
単利⇒複利 | |
レバレッジ10倍 | 171.4% ⇒ 265.2% |
レバレッジ5倍 | 85.7% ⇒ 94.7% |
レバレッジ3倍 | 51.4% ⇒ 49. 7% |
レバレッジ2倍 | 34.2% ⇒ 31. 1 6 |
となります。
実はトルコリラ/円の場合はレバレッジ3倍以下ではメリットが発揮できません。
レバレッジ5倍、10倍と言った取引をお考えの方に有効な方法となります。
リスクは最初に想定していたリスクから変わりません。
複利投資の実践方法
具体的なスワップポイント複利投資の実施方法です。
二の方法ではSBI FXトレードの活用が鍵になります。
也のFX会社でもこれに近い方法が可能な所はあるのですが、SBI FXトレードを用するのがもっとも効果的と言えます。
BI FXトレードはトルコリラ/円のスワップポイント実績が68.8円と最上位の金額ではありませんが、1通貨単位から取引ができる唯一のFX会社と言う大きな利点をもっています。
これを利用してスワップポイントの複利化を図るのです。
スワップポイントは日々増える
スワップポイントは日々支払われます。
実際には毎日支払われる訳では無く、支払われない日が有ったり2日分、3日分が纏めて支払われたりする日が有ったりと波がありますが、少しずつ支払われていきます。
従って1ヶ月経てば1ヶ月分のスワップポイントが貯まっている訳です。
これをそのままにして置かずにスワップポイント投資の原資にすれば、この分がまた利益を産んでくれる事になります。
「毎月の複利」で運用すると言う発想です。
SBI FXトレードであればそれが可能になるのです。
作業は月1回
レバレッジ10倍の例で考えてみます (説明の為、為替変動は考慮せずに計算します)。
SBI FXトレードで1万トルコリラを買って1ヶ月すると
2,064円
のスワップポイントが付いています (68.8円×30日)。
この利益でレバレッジ10倍だと1,140トルコリラを追加で買う事ができます。
当然この分にも翌日からスワップポイントが発生します。
これを毎月機械的に繰りかえすだけで複利投資が完成します。
一年後の利益
一年後の利益率を見て行きましょう。
レバレッジ | 10倍 | 5倍 |
必要証拠金 | 18,100円 | 36,200円 |
(単利)スワップ額 | 31,025円 | 31,025円 |
(単利)年間利率 | 171.4% | 85.7% |
(複利)スワップ額 | 48,006円 | 34, 194円 |
(複利)年間利率 | 265.2% | 94.5% |
となります。
(単利)はマネーパートナーズFxnanoでの計算、(複利)はSBI FXトレードでの計算となります。
複利投資のデメリット
理屈は単純な割に利益が大きく変わる事がお分かり頂けますでしょうか。
しかもリスクが上がる訳ではありません。
実際には従来の単利の投資であればスワップポイントが保証金額に加算されるのでレバレッジが日に日に下がってきますが複利投資の場合はそれができません。
その意味では比較するとリスクが全く同じではありません。
為替の変動リスクはあります
また説明では考慮しませんでしたが、当然の事として為替の変動リスクはあります。
1万通貨を買って1円円高になれば1万円の損失になります。
反対に1円円安になれば1万円の利益となります。
為替損益とスワップポイント利益の合計が重要なのは言うまでもありません。
追証のラインを確認する
またFXでもっとんも注意しなければいけないのが、追証やロスカットのリスクです。
為替レートがどにまで下がったら証拠金維持率が100%を切るかのラインを考えます。
いわゆる追証の発生するラインですね。
このラインは以前に解説したGMOクリック証券FXの計算の時と同じ金額になります。
・レバレッジ10倍 16.9円
・レバレッジ5倍 15.1円
となります。
レバレッジ5倍であれば価格が15.1円を割り込む事が無ければ追証は発生しないと言う事になります。
月次で戦略を変えられる
もちろん価格の変動などを見て、ここは危ないからレバレッジを下げておこうと言ったイレギュラーな対応もできます。
この複利投資は月次でチェックしている取引でもあるので、その際に価格がここまで落ちてきたらレバレッジを下げておくと言ったルールを決めておくと更にリスクを抑えた投資ができます。
まとめ
トルコリラ/円のスワップポイント複利投資はとても有効な投資戦略の1つです。
スワップポイント投資全般に言える事ですが、最初にロスカットを避けて利益を出す仕組みを作り込む事が大事です。
一手間を掛けると言っても、日々神経を擦り減らすFXトレードに比べたら話にならない位の簡単さです。
この解説では殆んど触れませんでしたが、為替が上に振れれば今度は為替利益も獲得できます。
そうなればもう最高ですよね。
実際の取引は御自身の判断、自己責任でお願いしますが、一度スワップポイント複利投資を考えてみませんか。
今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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