南アフリカランド/円
●通貨ペア ZAR/JPY
●為替価格 6.9円※1
(※1.くりっく365 2019.08.28.為替価格による)
南アフリカランド (ZAR)は、高金利国の通貨としてスワップ派の人達には非常に人気があります。
しかしながらランドは、新興国通貨にほぼ共通する弱点でもありますが、通貨下落のリスクを抱えています。
実際にランド/円も国際的な経済ショックの影響を受けて急落する事があります。
2016年に英国がEUからの離脱問題(BRIXIT)を国民投票に掛け、大方の予想を覆して離脱賛成派が勝利した時にはランド/円も一時的に極端な急落を見せました。
自国とは余り関係の無い他国の影響さえ受けてしまうと言う点はランド/円取引の大きなリスクと言えます。
利益だけを受け取る

価格変動リスクを受けずにスワップポイントだけ受け取りたいとは誰もが望む所ですが、そんな甘い話はありません。
と言いたい所ですが、 実はランド/円では一定の費用を払う代わりに価格のリスクを回避する裏ワザの様な方法が存在します。
それがスワップポイント投資のサヤ取りです。
スワップポイントとは!?

スワップポイントとは、ある通貨ペアのポジションを翌日まで持ち越した時にペアを組む両通貨の金利の差が日割りで貰える(支払う)仕組みの事です。
通貨ペアの金利が高い方の通貨を買う(低金利の通貨を売る)と金利の差が貰えます。
反対に金利が低い方の通貨を買う(金利の高い通貨を売る)と金利差分を支払わなければいけません。
こちらはマイナススワップと呼ばれています。
ランド/円のスワップポイント
ランド/円では、 ランドを買ってポジションをキープすると日々スワップポイントが貰えます。
反対にランドを売ってポジションをキープすると、日々マイナススワップを支払わなければいけません。
ランド/円の2019年8月時点の買い、 売りそれぞれのスワップポイント金額を見ると
買い | 売り | |
SBI FXトレード | 11円 | -12円 |
DMM FX | 11円 | -11円 |
ヒロセ通商 | 15円 | -25円 |
外為どっとコム | 11円 | -21円 |
マネパFX | 11円 | -20円 |
マネパFXnano | 12円 | -16円 |
みんなのFX | 12円 | -12円 |
GMOクリック証券 | 11円 | -11円 |
GMOクリック証券 くりっく365 | 12.3円 | -12. 3円 |
となっています。
金額は2019年8月12日~ 17日の1万通貨・1日当たりの平均額です。
例えばSBI FXトレードのランド/円で1万ランド (1万通貨)を買うと、1日辺り11円貰える事になります。
反対にランドを売る(日本円を買う)ポジションを持っていると、1日当り12円支払わなければいけない事になります。
金額差に注目する
にこで注目したいのが、 各社が定めるスワップポイント(マイナススワップ)の金額に差がある事です。
今回の例で言うと
ヒロセ通商のスワップポイントは 15円
DMM FXのマイナススワップは 一11円
となっています。
であればヒロセ通商でランド/円を買って、DMM FXで同じ量のランド/円を売れば差額の4円が獲得できる事になります。
あなどれない金額

たった4円と馬鹿にしてはいけません。
この金額は1万通貨・1日辺りの金額なので自由に変える事ができます。
実はランド/円は単価が他の通貨よりも安い為に10万通貨単位で取引する事が多いのですが、そうすると1日40円×365日で年間14,600円の金利となります。
為替レートは各社によって微妙な差がありますが、値動きは瞬間的なものを除けば基本的に同じ通貨であれば同じ動きをします。
なので同じ通貨量で売りと買いのポジションを持っていれば価格変動は無視できます。
定期預金との差は歴然

より重要なのは利益率です。
この組み合せで計算すると、全くレバレッジを掛けていない(レバレッジ1倍)場合でも年利1.08%となります。
レバレッジを掛けていなければ価格変動リスクもロスカットの心配も一切ありません。
年利1.08%は如何にも少ない様にも感じられますが、日本の大手都市銀行の国内円預金の利率は年利0.01%です。
金利差は100倍以上になり、さすがに考えさせられる金利差と言えます。
レバレッジを掛けやすい
価格変動を吸収できるので、 レバレッジを掛ける事も容易になります。
その時の年利は
●レバレッジ10倍 10.58%
●レバレッジ 5倍 5.29%
●レバレッジ 3倍 3.17%
●レバレッジ 2倍 2.11%
●レバレッジ 1倍 1.08%
となります。
やはりロスカットは避けた方が良い?

仮に価格が大きく変動してロスカットにあったとしても反対側はほぼ同額の利益を挙げている筈なのでそこで決済してしまえば問題ありません。
そしてもう一度売り買いのポジションを組み直せばいい訳です。
ただ瞬間的にロスカットラインを超えて、また直ぐ価格が戻ってきた場合などは損失が発生してしまう可能性があります。
その為にやはりできればロスカットに掛からない様にレバレッジを設定した方が損失を被るリスクを下げられるので良いと言えます。
ロスカットラインは分かるので、それと同じ価格に来たら両方を精算する様に予め設定しておく手もあります。
FXではそうした複雑な取引の仕掛けも可能です。
価格ラインを設定する

次にレバレッジ毎に証拠金維持率が100%を切る為替レートの水準を計算してみましょう。
いわゆる「追証」が発生するラインです。
最大レバレッジで取引をするとほんの少しでも価格が変動すると、証拠金維持率が100%を切ってしまいます。他のレバレッジではどうなるか計算してみると、
買い | 売り | |
レバレッジ10倍 | 6. 47円 | 7.33円 |
レバレッジ5倍 | 5.75円 | 8.05円 |
レバレッジ3倍 | 4.80円 | 9.00円 |
レバレッジ2倍 | 3.60円 | 10.26円 |
レバレッジ1倍 | 0円 | 13.8円 |
となります。
価格がこのラインまで来たら買いと売り両方共決済する様に設定するのも1つの方法です。
その場合は、一度決済された取引引をまた組み直す事になります。
あるいはロスカットや追証にならないと考えた水準までレバレッジを落とすと言う方法が考えられます。
ただもちろん取引引は御自分の判断、自己責任でお願いします。
税金が掛かります

スワップポイント投資で注意しなければいけない点がもう1つあります。
スワップポイントも利益なので、利益が出れば税金が掛かります。
利益の20.315%が所得税(復興特別税を含む)として差し引かれます。
ただ利益に税金が掛かるのは他のFX取引や銀行の預金でも一緒です。
まとめ

ランド/円のさや取り取引は、価格変動のリスクを抑えながらスワップポイントを確実に積上げて行こうと言う投資手法です。
この方法であれば確実にリスクは減ります。
但しリスクが全く無くなっている訳ではない、と言う点はよく理解しておく必要があります。
また最近ではFX会社側もこうした方法を良く思わずに、マイナススワップを思い切り引き揚げる例が見られます。
FX会社から見ると、活発に取引をして貰わないと手数料収入に繋がらないと言うのがその要因です。
中には一定期間に限ってマイナススワップを大幅に引き上げ「揺さ振り」を掛けてくるFX会社もあります。
どこまでも冷静に対応する事がFXの投資では大切な様です。
今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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