トルコリラ/円
●通貨ペア TRY/JPY
●為替価格 18.1円※1
(※1.くりっく365 2019.08.28.為替価格による)
トルコリラ(TRY)は、高金利国の通貨としてスワップ派の人達には非常に人気があります。
しかしながら新興国通貨にほぼ共通する弱点でもありまさうが、通貨の下落リスクを抱えています。
実際トルコリラ/円も国際的な経済ショックの影響を受けて急落する事があります。
2017年~2018年には、トルコと米国の関係が悪化した事でトルコリラが大きく下落する局面が何度もありました。
トルコリラ/円取引の大きなリスクと言えます。
利益だけを受け取る
価格変動リスクを受けずにスワップポイントだけ受け取りたい、と言うのは誰もが望む所ですが、そんな甘い話はありません。
と言いたい所ですが、実はあります。
トルコリラ/円では一定の費用を払う代わりに価格のリスクを回避する裏ワザの様な方法が存在します。
それがスワップポイント投資のサヤ取りです。
スワップポイントとは!?
スワップポイントとは、 ある通貨ペアのポジションを翌日まで持ち越した時にペアを組む両通貨の金利の差が日割りで貰える(支払う)仕組みの事です。
通貨ペアの金利が高い方の通貨を買う(低金利の通貨を売る)と金利の差が貰えます。
反対に金利が低い方の通貨を買う(金利の高い通貨を売る)と金利差分を支払わなければいけません。
ことらはマイナススワップと呼ばれています。
トルコリラ/円のスワップポイント
トルコリラ/円では、トルコリラを買ってポジションをキープすると日々スワップポイントが貰えます。
反対にトルコリラを売ってポジションをキープすると、日々マイナススワップを支払わなければいけません。
トルコリラ/円の2019年8月時点の買い、売りそれぞれのスワップポイント金額を見ると
買い | 売り | |
SBI FXトレード | 68.8円 | -74円 |
DMM FX | ー | ー |
ヒロセ通商 | 76.6円 | -107円 |
外為どっとコム | 70.5円 | -106円 |
マネパFX | 84円 | -94円 |
マネパFXnano | 85円 | -86円 |
みんなのFX | 82.2円 | -82.2円 |
GMOクリック証券 | 67.3円 | -77円 |
GMOクリック証券 くりっく365 | 78.7円 | -78.7円 |
となっています。
金額は2019年8月12日~17日の1万通貨・1日当たりの平均額です。
例えばSBI FXトレードのランド/円で1万トルコリラ (1万通貨)を買うと、1日辺り68.8円貰える事になります。
反対にトルコリラを売る(日本円を買う)ポジションを持っていると1日当り74円支払わなければいけない事になります。
金額差に注目する
たこで注目したいのが、各社が定めるスワップポイント(マイナススワップ)の金額に差がある事です。
今回の例で言うと
・マネーパートナーズFXnanoのスワップポイントは 85円
・SBI FXトレードのマイナススワップは 一74円
となっています。
であればマネパFXnanoでトルコリラ/円を買って SBI FXトレードで同じ量のトルコリラ/円を売れば差額の11円が獲得できる事になります。
あなどれない金額
たった11円と馬鹿にしてはいけません。
1日11円×365日%=年間4,015円の金利となります。
しかもこの金額は1万通貨·1日辺りの金額なので自由に変える事ができます。
為替レートは各社によって微妙な差がありますが、値動きは瞬間的なものを除けば基本的に同じ通貨であれば同じ動きをします。
なので同じ通貨量で売りと買いのポジションを持っていれば価格変動は無視できます。
定期預金との差は歴然
より重要なのは利益率です。
この組み合せで計算すると全くレバレッジを掛けていない(レバレッジ1倍)場合でも年利1.11%となります。
レバレッジを掛けていなければ価格変動リスクもロスカットの心配も一切ありません。
年1.11%は如何にも少ない様にも感じられますが、日本の大手都市銀行の国内円預金の利率は年利0.01%です。
金利差は100倍以上になり、さすがに考えさせられる金利差と言えます。
レバレッジを掛けやすい
価格変動を吸収できるので、レバレッジを掛ける事も容易になります。
その時の年利は
●レバレッジ10倍 11.09%
●レバレッジ5倍 5.55%
●レバレッジ3倍 3.33%
●レバレッジ2倍 2.22%
●レバレッジ1倍 1.11%
となります。
やはりロスカットは避けた方が良い?
仮に価格が大きく変動してロスカットにあったとしても反対側はほぼ同額の利益を挙げている筈なのでそこで決済してしまえば問題ありません。
そしてもう一度売り買いのポジションを組み直せばいい訳です。
ただ瞬間的にロスカットラインを超えてまた直ぐ価格が戻ってきた場合などは損失が発生してしまう可能性があります。
その為にやはりできればロスカットに掛からない様にレバレッジを設定した方が損失を被るリスクを下げられるので良いと言えます。
ロスカットラインは分かるので、それと同じ価格に来たら両方を精算する様に予め設定しておく手もあります。
FXではそうした複雑な取引の仕掛けも可能です。
価格ラインを設定する
次にレバレッジ毎に証拠金維持率が100%を切る為替レートの水準を計算してみましょう。
いわゆる「追証」が発生するラインです。
最大レバレッジで取引をするとほんの少しでも価格が変動すると、証拠金維持率が100%を切ってしまいます。
他のレバレッジではどうなるか計算してみると、
買い | 売り | |
レバレッジ10倍 | 16.9円 | 19.2円 |
レバレッジ5倍 | 15.1円 | 21.1円 |
レバレッジ3倍 | 12.6円 | 23.6円 |
レバレッジ2倍 | 9.5円 | 26.7円 |
レバレッジ1倍 | 0円 | 36.2円 |
となります。
価格がこのラインまで来たら買いと売り両方共決済する様に設定するのも1つの手です。
その場合は、一度決済された取引をまた組み直す事になります。
あるいはロスカットや追証にならないと考えた水準までレバレッジを落とすと言う方法が考えられます。
ただもちろん取引は御自分の判断、自己責任でお願いします。
税金が掛かります
スワップポイント投資で注意しなければいけない点がもう1つあります。
スワップポイントも利益なので、利益が出れば税金が掛かります。
利益の20.315%が所得税(復興特別税を含む)として差し引かれます。
掛かるのは他のFX取引や銀行の預金でも一緒です。ただ利益に税金が
まとめ
トルコリラ/円のさや取り取引は、価格変動のリスクを抑えながらスワップポイントを確実に積上げて行こうと言う投資手法です。
この方法であれば確実にリスクは減ります。
但しリスクが全く無くなっている訳ではない、と言う点は注意深く理解しておく必要があります。
また最近ではFX会社側もこうした方法を良く思わずに、マイナススワップを思い切り引き揚げる例が見られます。
FX会社から見ると、活発に取引をして貰わないと手数料収入に繋がらない、と言うのがその要因です。
中には一定期間に限ってマイナススワップを大幅に引き上げ「揺さ振り」を掛けてくるFX会社もあります。
どこまでも冷静に対応する事がFXXの投資では大切な様です。
今回も、お読み頂きありがとうございます。
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