スワップポイントは頼れる味方!

FX
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FX独特の仕組み

スワップポイントは取引しているポジションを維持しているだけで、お金が貰える或いはお金を支払うと言うFX独特の仕組みです。

価格差益と比べていかにも地味な印象がある上、金額も少ない事からスワップポイントを殆ど考慮せずにトレードを行なう方も多いですが、実は非常に奥が深い仕組みです。

スワップポイントを上手に利用しながら、高利益を上げ続けている人もいます。
個人的にはスワップポイントを知らずにFXをやるのはちょっともったい無いかなと思います。

スワップポイントとは

米国のドル金利が1.5%で日本の円金利が0%とすると、金利の差は1.5%となります。

この場合はドル買のポジションを持っていると金利の差が受け取れ、ドル売り(円買い)のポジションを持っていると金利の差を支払わなければいけないと言う関係になります。
これがスワップポイントです。
支払う側のスワップポイントマイナススワップと言う事もあります。

FX会社によって金額は違う

各国(各通貨)の金利の差なので、通貨ペアによってスワップポイントは異なります。

またFX会社によって各通貨の運用方法は違う為、同じ通貨ペアであってもFX会社によってスワップポイントは異なります。

FX会社が政策的に独自のスワップポイントを設定している事もあります。
金額は日々変動します。

毎日貰える!?

スワップポイントは日々支払われます。
金利差が1.5%/年だと1.5%を日割りにした分が支払われます。

実際には毎日支払われているのでは無く、営業日にスワップポイントが加算され、休日分は特定の曜日にまとめて加算されると言うFX会社が殆どです。

つまり3日分とか4日分のスワップポイントが付く日もあります。
スワップポイント的にはお得な日が有ると言う事です。

通常、取引のポジションを持ってニューヨーク取引時間の終了時間を超えた時点で1日保有とカウントされスワップポイントの対象になります。

日本円のFXは有利!?

日本のFXトレーダーの多くは海外通貨と日本円のペアで取引をする事が多いと思います。

現在日本はマイナス金利状態で国際的に見ても金利が低いので、殆どの通貨とのペアで相手通貨の買いポジションを持つとスワップポイントが貰える状況にあります。

例外なのがユーロで、ユーロはやはりマイナス金利状態なのでマイナススワップになる事があります。

となると次はやはりどの通貨でどの位のスワップポイントが貰えるのか、と言う話になってくると思います。

人気の通貨ペア

高スワップが狙えるのは金利が高い国との組み合わせになります。
有名なのは

南アフリカランド/円
トルコリラ/円
メキシコペソ/円
豪ドル/円
NZドル/円

と言った通貨ペアです。

ただ以前は豪ドル/円やNZドル/円は非常に人気がありましたが、金利が下がってきている為以前の様なスワップポイントが受けられなくなってきています。

代わって人気なのが、ランド/円、トルコリラ/円、メキシコ/円と言った新興国と日本円との通貨ペアです。

南アフリカランド

南アフリカランド/円を見てみると、2018531日時点の10万ランド当りのスワップポイントは

GMOクリック証券160
SBI FX 160
ヒロセ通商 150
YFJ FX 140
DMM FX 130
FXブロードネット 110
みんなのFX 100

と言った金額となっています。

ランド/円で10万ランドを買ったら1日にこれだけ貰えましたと言う実績値です。

10万通貨と言う単位が気になった方もいるかと思いますが、ランドは20185月時点で1ランド8円~9円程度と他の通貨と比べて円単価が安い為、例外的に10万単位での取引が主流となっています。

1ドル=100円、1ランド=9円だと1万ドル(100万円)より10万ランド(90万円)の方が安いぐらいですからね。

1年では大金に!?

GMOクリック証券やSBI FXトレードではスワップポイントは160となっています。

10万ランドで160とはいかにも少ない金額に思えますが、1日辺りの金額です。

スワップ ポイントの金額は日々変動しますが、1日分相当の金額がいきなり倍になったり半分になったりする訳では無く、殆どの日は金額が変わらないか多少動く程度です。
3日分、4日分がまとめて支払われる日は例外で3倍などになります。

なので直近3ヶ月位を見て殆ど変化が無ければ、160円が当面続くと期待する事ができます。

1年買いポジションを持ち続けると、

160× 365=60,225

になります。
これは相当に魅力的な金額になってくるのですは無いでしょうか。

トルコリラ/円の場合

トルコリラ/円を見てみると、2018531日時点でスワップポイントは1万リラ辺り

GMOクリック証券80
SBI FX 82
ヒロセ通商 64
外為.com 87

と言った金額となっています。
トルコリラ/円で1万リラを買ったら1日にこれだけ貰えましたと言う実績値です。

1年ではほぼ3万円!!

GMOクリック証券では80円、SBI FXトレードでは82円となっています。

1万リラで82円とは少ない金額に思えますが、これも南アフリカランドと同様で、1年買いポジションを持ち続けると、

82× 365=29,930

になります。

トルコリラ/円の方が効率が良い!?

トルコリラ/円のスワップポイントはランド/円に比べて見劣りすると思われるかも知れませんが実はそうとも言えません。

2018531日現在のランド/円の金額は8.8円程度、トルコリラ/円は243円辺りです。

これで計算するとランドは

88万円(10万ランド)で160円/日

トルコリラは

24.3万円(1万リラ)で82円/日

となります。
実はトルコリラの方が効率が良いと言う事が言えたりするのです。

高スワップには理由がある

こうなると俄然ランドやトルコリラをどんどん買ってスワップポイントを貰えば良いとなりそうですが、やはりそこまで美味しい話ではありません。

スワップポイントが高い通貨はそれだけ国や中央銀行が金利を高く設定している国の通貨と言う事になるのですが、高金利の国では高い金利にしないと外貨が集まらない、通貨が弱い国で有る場合が多い事には注意が必要です。

価格下落で全て吹き飛ぶ!?

新興国では何かの事態で通貨安が進みやすく特に高金利の国ではその傾向が出やすくなります。

南アフリカランド/円2016年の英国のEU離脱是非を問う総選挙(BREXITショック)の際には1ランド=11円から一気に一時1ランド6円台にまで値が下がりました。

10万ランドなら軽く30万円、40万円と言う額になり、スワップポイントなど簡単に吹き飛んでしまいます。

最大の敵はロスカット

しかもFXにはロスカットと言う強制決済の仕組みが有るので、一瞬の下落で有っても 一度ロスカットラインを超えてしまったら、強制執行になって損失を確定されてしまうと言う大きな問題があります。

コツコツと貯めて行ってもいきなりどかーんとすべて持って行かれてしまうイメージです。

スワップポイントを期待する投資にとってロスカットは最大の敵なのです(スワップポイント狙いで無い取引でも同じですが…)。

まとめ

この様に一方では確かにリスクも有るスワップポイントではありますが、とても魅力的な仕組みでもあります。

実際にはロスカットを避ける方法もありますし、価格の急落にも対応できるリスクヘッジの仕方だって有ります。
スワップポイントは上手に付き合えば本当に大きな利益をもたらしてくれるものです。

地味ですが日々確実に増えて行くスワップポイントに注目してみませんか。





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