時価総額4位の仮想通貨
ビットコインキャッシュ(BCH)は2018年3月時点で時価総額約1兆7000億円を誇り全仮想通貨の中で第4位につけるメジャーな仮想通貨です。
元々はビットコイン(BTC)から派生して誕生したコインではありますがビットコイン(BTC)とは全く別の独立した仮想通貨となっています。
価格もビットコイン(BTC)の約100万円に対してビットコインキャッシュ(BCH)は約15万円程度(2018年4月25日)と大きな開きがあります。
とは言え有力な仮想通貨の1つである事は間違いなく、ビットコインキャッシュ(BTC)の方を高く評価している人も少なくありません。
今後の展開が注目されるコインです。
ビットコインから生まれたコイン
ビットコインキャッシュ(BCH)は2017年8月、ビットコイン(BTC)のハードフォークと呼ばれる仕様変更の際にビットコイン(BTC)から分離する形で生まれた仮想通貨です。
2017年生まれの非常に新しいコインでありながら、時価総額第4位の座を獲得している仮想通貨と言う事も言えます。
スケーラビリティ問題
ビットコイン(BTC)は約10分毎に4,000件の取引を記録できるブロックを形成します。
これによって1秒間に最大7件の取引を処理する事ができますが(現在は最大14件)、取引の増加と共に処理能力を超えるペースで取引が発生し、取引の記録·承認が滞ると言う問題が深刻化していました。いわゆるスケーラビリティ問題です。
ビットコイン(BTC)には手数料をより多く支払う取引を優先的に処理する仕組みが有る為、ビットコイン(BTC)の送金手数料が高騰て1送信当り2,500円~3,000円もの送金手数料が発生したり、あるいは何か月も着金が完了しないと言った事例が実際に起こっていました。
ハードフォーク
この問題を解決する為にビットコイン(BTC)のコミュニティは議論を重ね、ハードフォークと呼ばれる仕様変更を決定しました。
ハードフォークとはそれ以前とは互換性の無い形で仕様変更·アップグレードを実施する事です。
ハードフォークに対して互換性の有る仕様変更の事はソフトフォークと呼ばれています。
スケーラビリティの解決方法
スケーラビリティ問題を解決する方法としては、単純に言うとブロックに記録する情報を少なくする方法と、ブロック自体の容量を大きくする方法の2つが有ります。
ビットコイン(BTC)のハードフォークではでは記録する時に署名情報と取引の情報を分離する事で記録する情報量を減らす仕組み(Segwit)を導入する事で処理能力の向上を目指す事になりました。
Segwitを導入するとブロックの容量1 MBの中に実質最大で1.7MBの情報を書き込める仕様になります。
マイナーグループの反対
この決定に対し、中国のビットメイン社をはじめとするマイナー(採掘)グループが強固に反対しました。マイナーグループは高価なマイニング専用の機材を使ってビットコイン(BTC)をマイニング(採掘)し、多大な利益を得ていましたが、Segwitが導入されると、これらの機材がマイニング使えなくなる可能性が高い事が分かった為です。
最終的にマイナー達はビットコイン(BTC)から分離する形で、新しいコインを作る事を選択しました。
そうして生まれたのがビットコインキャッシュ(BCH)です。
ビットコインキャッシュ(BCH)は2017年8月に誕生し、ビットコイン(BTC)の保有者に保有量と同じ量のビットコインキャッシュ(BCH)が付与されました。
ビットコインとの違い
ビットコインキャッシュ(BCH)はビットコイン(BTC)の技術をそのまま使っているので基本的な技術にはほとんど違いがありません。ただ生成するブロックの容量に大きな違いがあります。
ビットコイン(BTC)の生成するブロックの容量が1 MBであるのに対してビットコインキャッシュ(BCH)のブロックは8MBとなり、8倍の情報が記録できます。
更にブロックの容量については今後ハードフォークをしなくても32MBまでは拡張が可能な仕様になっています。
マイニングの調整機能
ビットコインキャッシュ(BCH)のもう1つの特徴がマイニング時の難易度を調整できる仕組みです。
ブロック生成時には生成の為に必要な計算作業が有り、それをマイニング作業が受け持っている
のですが、その計算の難易度を調整し計算時間を一定にするアルゴリズムが組み込まれています。
ビットコイン(BTC)のアルゴリズムでは2週間に1度その難易度を調整する仕組みになっていますが、ビットコインキャッシュ(BCH)では10分毎に調整するアルゴリズムが組込まれています。
実はビットコインキャッシュ(BCH)はリリースした後にマイニングの難易度が上がり過ぎてブロック生成に10分以上の時間が掛かってしまい、仮想通貨としての信頼性を不安視されて価格が大きく下落した経緯があります。
その後アルゴリズムが調整され安定的にブロックが生成される様になり価格は上昇しています。
今後の動向
ビットコイン(BTC)はSegwit導入後も深刻なスケーラビリティ問題を抱え続けています。
その解決の有力手段と見られているライトニング·ネットワークと言う仕組みの導入が議論されていますが、先行きは不透明です。
ビットコイン(BTC)が問題の解決にあまりもたつく様だと、ビットコインキャッシュ(BCH)の方に評価が集まって仮想通貨の主役の座を取ってしまうかも知れません。
まとめ
今後も益々面白くなりそうなビットコインキャッシュ(BCH)、 2018年5月にもハードフォーク(分離ではありません!)が予定されており、
ビットコインキャッシュ(BCH)はビットフライヤーの販売所で売買する事が出来ます。
興味の有る方は御検討下さい。
ビットコイン(BTC)に比べると価格も安くまだ伸びしろが多いコインでもあります。
ビットコインキャッシュ(BCH)にも是非注目して行って下さい。
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