アトムの株主優待
株主優待の具体的な例として、アトム(7412)の株主優待を紹介します。
株式会社アトムは、外食大手コロワイド グループ社傘下の外食チェーン企業です。
アトムの株主優待は非常に人気が有り、親会社のコロワイドと共に、メディアの株主優待特集などで度々取り上げられる銘柄でもあります。
アトムの株主優待の内容は、グループの飲食店店舗での支払いに使える株主優待ポイントです。
この優待ポイントは、アトム社の運営するお店だけではなく、コロワイドグループ全体のお店で利用できるのがミソで、エリア的にも業態的に幅広いお店で利用できる優待品になっています。
年2回の優待
アトムでは自社の株を100株以上保有する株主に対して、年に2回、優待ポイントを付与してくれます。
ポイントは3月と9月の年2回、権利日に保有する株数に応じて
●100株以上2000ポイント
●500株以上10,000ポイント
●1,000株以上20,000ポイント
が付与されます。
100株保有で年間4,000ポイント(4,000円相当)の優待です。
優待ポイントの利用方法
最初の株主優待時に「株主優待カード」と言うポイントカードが送られてきます。
優待カードには予め所定の優待ポイントが加算されています。
ポイントはグループの店舗で1ポイント=1円相当として使う事ができます。
使い方は、お店で会計の時にポイントを使う事を伝えて優待カードを渡すだけです。
食事券などど違って1円単位で支払に使う事ができます。
現金との併用もできます。
優待ポイントの有効期限は付与された時から1年間です。
株を保有し続けていれば、半年毎に優待が発生しますが、次回以降は新たなカードが送られてくるわけでは無く、自動的にポイントが加算されて行く仕組みになっています。
利用できる店舗
アトムの優待ポイントは、アトム社が運営しているお店に加えて、アトムも傘下に加わっているコロワイドグループが運営する殆どの店舗でも1ポイント=1円相当として利用できます。
まずアトムの運営店舗は
●アトムボーイ(回転すし)
● 徳兵衛(握りすし)
●えちぜん
●カルピ大将(焼肉)
●ステーキ宮(焼肉)
●自遊館(ネットカフェ)
など多岐に渡り、東海地方・北関東地方を中心に店舗を展開しています。
さらにコロワイド・グループの店舗更加えると
●甘太郎(居酒屋)
●ラ·パウザ
●虎之助,創作料理)
なども対象店舗になり、エリアも一気に全国規模に広がります。
更にはコロワイドグループの参加に入ったカッパクリエイトの
●かっぱ寿司
でも利用する事が出来ます。
優待利率
2019年4月18日現在、アトムの株価は960円(終値)となっています。
これを単位株(100株)購入すると96,000円になります。
松井証券やSBI証券であれば、手数料はコースによっては一日10万円までの取引は無料です。
10万円たらずでアトムの株を手に入れて、最大で半年保有すると、株主優待を受ける権利が手に入ります。
以後は3月と9月に権利が更新されます。
アトムやコロワイド系列の店舗をよく利用する人にとっては、年間4,000円分の金券を貰うのと同じ事になります。
株の取得金額が96, 0000円で株主優待が年間4,000円とすると、年4. 17%の優待利率になります。
悪くない利率ですよね。
配当もあります
しかもアトムでは、株主優待に加えて、2019年実績で年間1株辺り2円の配当実績があります。
単位株(100株)保有だと200円の配当です。
取得金額が96, 000円とすると配当利率は0.2%、優待利率と併せると4. 37%と言う計算になります。
配当金だけで考えると正直物足りないですが、優待と併せて考えるとずいぶん魅力的な利率になりますね。
税金のメリットも大きい
配当金には20.315%の税金が掛かりますが、株主優待には基本的には税金が掛かりません。
従って、株主優待を利用する人にとっては、配当を低めに押えて、その分優待を手厚くして貰った方が利益が大きいと言う計算もできるのです。
株価が上がっても、売却して利益が確定しない限りは税金は掛からないので株価を保有して株主優待を受け続けると言うには税金的にもメリットの大きい方法と言えます。
尚、株を売却して利益が出た場合は、その利益に対して20.315%の税金が掛かります。
コロワイド株より獲得しやすい
アトムの親会社に当るコロワイド社も株主優待を実施していて人気があります。
こちらは500株以上保有で10,000円相当の優待ポイントが年4回も貰える非常に魅力的な優待内容になっています。
但しコロワイド社の株価は2, 219円(2019.4.12.終値)と高く、優待対象も500株以上の保有者なので、株式の取得に100万円以上の費用が掛かってしまいます。
ところがアトム社の株であれば、優待額は違っても、ほぼ同じ店舗で使える優待ポイントが1/10以下の費用で手に入るのです。
これはとても魅力的です。
商品とも交換できます
株主優待は配当と同じ時期、株主総会の直ぐ後などに送られる事が多いです。
アトムの株主優待は3月末の株主に対して5月頃、9月末の株主に対しては11月頃にカードが送られてきます。
近くに利用できる店舗が無い株主や、外食をしないと言う人の為に、別に用意する商品にポイントを交換する事もできます。
ステーキ宮のたれや近江牛など、なかなかに魅力的な商品が揃っており、ポイントに応じて好きなものに交換する事ができます。
まとめ
アトム社は飲食店を中心に、単体でも多様な店舗を展開していますが、コロワイドグループ全体では更に幅広い店舗展開をしています。
そんなコロワイドグループのほとんどの店舗を対象にした優待と言うのは、非常に ユニークで、使う側にとっては利用しやすい株主優待と言えます。
これだけの優待がありながら、株式の取得費用は比較的安く、買いやすい銘柄でもあります。
魅力的な株式優待が下支えして株価が下がりにくいのも魅力です。
是非アトム株の保有を検討してみて下さい。
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