外貨預金は人気がある!

外貨預金は大手都市銀行などが積極的なキャンペーンを展開している人気の金融商品です。
日本円の普通預金や定期預金と比べて金利が圧倒的に高い上に大手銀行が取り扱っている安心感もます。
加えて各銀行のキャンペーンでは期間限定ながら年利6%とか7%と言った銀行預金ではお目に掛からない様な魅力的な利率が提示される事も多く、人気が有るのも分かるような気がします
外貨預金は問題点が多い!?

ところがこと投資・運用と言う観点から見ると、外貨預金には様々な注意点・問題点があり、少なくとも慎重に預金先を選ばなければいけない金融商品と言う事が言えます。
外貨預金に関しては大手銀行だから安心、と言った選び方はおすすめできないので注意が必要です。
外貨預金とは?

外貨預金は円預金に対して、ドルやユーロなどの外貨で運用する預金の事で、
●外貨普通預金
●外貨定期預金
●外貨積立預金
などの種類があります。
通常は銀行に入金した日本円をドルやユーロなどの外貨に交換して銀行がその外貨を運用します。
魅力的な高金利
金利は円預金と比べると遥かに高いものが多いです。海外は日本よりも金利が高い国が多く、その差はとても魅力的に映ります。
大手都市銀行の金利(税引き前)の例でみると
●普通円預金年0.001%
に対し、
●ドル預金年0.2%
●豪ドル預金 年0.3%
●NZドル預金 年0.3%
●英ポンド預金 年0.1%
と100倍~300倍もの利率になります(2018年6月12日現在)。
1年ものの定期預金になると、
●円1年定期 年0.01%
●米ドル年1.33%
●ユーロ年0.301%
●豪ドル年0.6%
●NZドル年0.6%
●英ポンド年0.4%
●スイスフラン 年0.301%
となります。
やはり金利の差は圧倒的です。
円預金の利子は少ない!?

日本は記録的な低金利の状況に有り、円預金では普通預金だろうと定期預金だろうと殆ど利子を受け取れない現実があります
良く言われる話ですが、100万円を1年間定期預金で預けても利子は僅か100円しか貰えず、それをコンビニのATMなどで引き出すと手数料で108円取られてしまう、と言うのが現在の円預金の置かれている状況です。
それに対し外貨預金では、例えば1ドル=100円として、100万円をドル定期に預けると1年後の利子は10,000円になります。
この差を見るだけで、外貨預金が人気になるのも分かります
但し外貨預金を進めるセールストークとしてはこれで良いのかも知れませんが金利はあくまでも外貨預金の一面で有り、これだけで外貨預金の特長を理解するのは無理があります。
為替手数料が掛かる

まず注意しなければ行けないのは為替手数料の存在です外貨預金では通常は銀行に円を入金し、それを銀行が外貨に交換して運用します。
預金を引き出す時には銀行で外貨を円に変えて円で引き出します。
この外貨と円の交換の際に銀行に支払うのが為替手数料です。
外貨預金でまず注意したいのが、この為替手数料です。為替手数料が高いと折角獲得した利益を吹き飛ばしてしまいます。
為替の変動リスクと違って、手数料コストは自分で管理できるコストなので、外貨預金をするのであればまず為替手数料の低い金融機関あるいは運用商品を選ぶと言う事が重要になります。
窓口取引は高い

大手都市銀行の窓口で外貨預金をした場合の為替手数料の例(2018年6月12日)を見ると
●米ドル1円
●ユーロ1円50銭
●豪ドル2円
●英ポンド4円
●NZドル2円
となっています。
1通貨辺りの円から外貨へ、外貨から円へ換える際の手数料です。
2回為替手数料が発生するので、1回分を片道手数料、2回分を往復手数料と表現する事もあります。
先程の1ドル=100円の時に100万円預けると言う例で見ると、単純計算で1万ドル1通貨1円なので1万ドルにつき1万円の手数料が掛かる事になります
定期を引き出す時にも1万ドルなら1万円の手数料を取られる事になります。
これでは金利も吹き飛びますよね
金利が吹き飛ぶ!?
もう少し計算すると
100万円を入金すると9900.99ドルが交換され手数料が9,900円取られます。
1年後に
9900 99ドルは金利1.3% 늑 10,032.6ドル
これを引き出すと
1,003,260円-手数料10,032円=932,228円となります。
まさかの元本割れです。
こうして見ると少なくともこの窓口での外貨預金はおすすめできないと言う事がお分かり頂けると思います。
ネット取引は費用が下がります
但し同じ都市銀行でも、ネット取引だと為替手数料は大幅に安くなります。
ネット取引での為替手数料は
●米ドル25銭
●ユーロ25銭
●豪ドル50銭
●英ポンド50銭
●NZドル50銭
となっています。
こうなるとドル預金の為替手数料は窓口取引の1/4になり100万円の例を計算しても、9975ドルと手数料2493円
9,975ドル+金利1.396=10,104.68ドル
引き出すと
1,010,468円-2526円=1,007,942円
で晴れて7,942円の黒字になります。
但しこの利益の部分には20.315%の税金が掛かります。
7,942円-1,613円-6,329円
と言うのが利益となります。
これでも話を少し単純化しているのですが、こう言う形になります。
利率で言うと0.6329%ですね。
為替の変動リスク

これとは別に外貨預金には為替レートの変動による損益が加わります。
ドル預金の場合、預けた時よりもドル高(円安)になれば為替益が生まれドル安(円高になれば為替損になります。
利益が増えるチャンスも有りますがリスクも抱えている訳です。
1ドル=100円の時に100万円預ける単純計算でと1万ドルになります。
その後為替レートが1ドル=101円になると1万ドル=101万円となり1万円の利益になります。
反対に1ドル=99円になると
1万ドル-99万円となり1万円の損失となります
将来円安だとお得

先程の某都市銀行のネット取引(為替手数料片道25銭)の例を使って考えてみます。
1ドルは100円のレートで100万円を入金します。
9,975ドルに交換され、手数料2,493円が取られます。
9,975ドル+金利1.396=10,104.68ドル
1年後に1ドル=101円だと
10.104.68ドル× 101=1,020,573円
為替手数料(10,104.68 x 0.25)=2,526円が取られて
1,020,573円-2526円=1,021,047円
利益の21,047円に20.315%の所得税が掛かるので1,016,771円です。
将来円高になると厳しい

1円円高になると
10.104.68ドル× 99-1,000,363円
為替手数料(10,104.68 x 0.25)=2,526円が取られて
1,000,363円-2526円-997,837円
となります。
利益が出ていないので税金は発生しません。
実際の変動幅は大きい?

実際にはドル/円の為替レートは1年で10円以上変動する事はざらに有ります。
最終的な資産額は多くなるにしても少なくなるにしても、この計算より大きく変わる可能性が高いです。
参考に1ドル=90円で計算すると906,895円になります。
93,105円の損失になってしまう計算です。
外貨預金をする時はこうした性格の商品だと言う事を良く理解する事が大切です。
安全な円預金

金利(利子)が低いにも関わらず、それを知りながら円預金をする理由の1つとして安心感が有ると思います。
日本の銀行は倒産するイメージが無いですし、日本には預金保険制度が有って普通預金や定期預金について-金融機関に付き元金1,000万円迄とその利息は制度的に保護されています。
万一預金先の金融機関が倒産しても一行に付1,000万円迄は安心と言える訳です。
預金保険制度の対象外
ところが外貨預金についてはこの預金保険制度の対象となっていません。
万が一金融機関が倒産した時には預けたお金が返ってこない可能性が高いのです。
日本の銀行は社会的信用が高い期間ですが、それでも円預金と同じ安全な金融商品と思って外貨預金をするのは危険です.
外貨で預金が間違っている訳ではない
外貨建の預金なり資産を増やす、と言う事に関しては反対ではありません。
むしろ積極的に増やすべきだと思っています
円預金や日本の資産を買うと言う事は、円に投資していると言う事でもあります。
幸いにも日本円は国際的な基軸通貨として認められていて、安定感が有り、信用も抜群です。
ただこの状況がこれからもずっと安泰だと考えるのは楽観的過ぎると考えているからです。
日本の構造的問題
皆さん徇存じの様に日本は少子高齢化が進行し、人工減少にも歯止めが掛からない状況です。
国民総生産(GDP)でも中国に抜かれて世界第3位の座にいますが、この経済大国と言うポジションをこの先も守って行けるかは不透明です。
AIやロボットが生産性を高めて労働力の減少を補うと言った意見も有り、期待したい所ではありますが、成長著しい東南アジアやインドなどとの競争は熾烈と言わざるを得ません。
為替は長期的にはその国の国力を反映すると言われます。2018年6月現在1ドル=108円~ 110円前後で推移しています。
浜拒子同志社大学大学院教授の様に1ドル=50円説を主張する方もいますが、中長期的には1ドル=150円~ 200円、それ以上になってもまったく不思議はありません.
1ドル=200円超の時代!?

仮に1ドル=200円まで円安が進んだら、消費生活は大きく変わります。
日本の国力が低下し通貨としての信用が落ちたら円の価値はもっと激しく落ちるかも知れません.
もちろんそうなって欲しくは無いのですが、そんな状態になっても大丈夫な様にすると言う意味では外貨建ての預金や資産を増やすと言うのは本当に理に叶っています。
まとめ

ただ、外貨で運用する事を考えた時に現行の外貨預金は必ずしも有効では無いと言う事が言いたいのです
ではどうすれば良いのか、と言う話になりますよね。
この点で、多くの投資·運用の専門家が評価している方法があります。
それがFXを利用して外貨預金的な運用をすると言う方法です。FXは投資手法として怖くて危険なイメージを持っている方も多いのですが少なくともこの運用方法に関してはFXの方が多くの外貨預金よりもリスクが低く、有利だと思います。
本サイトもこの方法を強くおすすめします。
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