【2019年後半版】米ドル/円のスワップポイント投資は魅力いっぱい! ?

FX
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米ドル/円

●通貨ペア USD/JPY 
●為替価格 106円
※1
(※1.くりっく365 2019.08.28.取引価格による)

米国ドル日本円の通貨ペアは日本でもっとも取引されている通貨ペアです。
ただこれまでスワップポイントと言う視点では余り注目される事のない通貨ペアでした。

ところが米国の相次ぐ利上げと日本の低金利政策継続によって徐々にその金利差が広がり、スワップポイントの点でも面白味の有る通貨ペアとなってきました(ここにきて利下げも実施されましたが…)。
いまやスワップポイントの面でも、高金利通貨のペアとして長く人気のあった豪ドル/日本円を凌ぐ魅力的な通貨ペアとなっています。
通貨の安定感と言う意味でも、是非とも検討に加えたい通貨ペアと言えます。

スワップポイントとは!?

スワップポイントとは、ある通貨ペアのポジションを翌日まで持ち越した時にペアを組む両通貨の金利の差が日割りで貰える(支払う)仕組みの事です。

通貨ペアの金利が高い方の通貨を買う(低金利の通貨を売る)と両通貨の金利の差が貰えます。
反対に金利が低い方の通貨を買う(金利の高い通貨を売る)と金利差分を支払わなければいけません。
こちらは「マイナススワップ」と呼ばれています。

毎日スワップポイントが貰えます。

米ドル/円では、ドルを買ってその取引(ポジション)をキープすると日々スワップポイントが貰えます。
FX(外国為替証拠金取引)では短期の売買を繰り返して売買差益を積上げるトレーダー(トレード派)が圧倒的に多いですが、スワップポイント投資ではそれとは真逆な中長期の運用を狙います。
中長期で保有し続けてスワップポイントを積上げるのがスワップポイント投資の基本になります。

しかしながら、一日分のスワップポイント金額は正直な所一回のトレードの売買差益で稼げてしまえる様な金額でしかありません。
その為スワップポイント投資はどうしても地味な印象がありますが、投資額に対して得られる利益を冷静に計算して見ると非常に魅力的な投資手法である事が分かります。

ドル/円のスワップポイント

米ドル/円の通貨ペアでスワップポイントを計算してみます。
2019年8月時点の米ドル/円のスワップポイント金額を見ると

SBI FXトレード  65.9円
DMM FX  58円
ヒロセ通商 20円
外為どっとコム 63.6円
マネーパートナーズ 20円
マネーパートナーズFX nano 72.5円
みんなのFX 70円
GMOクリクッ証券FX 63.6円
GMOクリック証券くりっく365 74.6円

となっています。
金額は2019年8月12日~17日の1万通貨・1日当たりの平均額です。
例えばSBI FXトレードの米ドル/円で1万ドル(1万通貨)を買うと、1日当たり65.9円貰えたと言う事になります。
金額には20円~74.6円まで結構な差がある事が分かりますね。
スワップポイント投資ではどのFX会社を選ぶかも非常に重要なポイントになるのです。
スワップポイントの金額はFX会社が各々設定しており、金額も日々変わっていきます。
定期的に金額を確認して、想定外の金額に変わっていないかチェックした方が良いでしょう。
金額は各FX会社の公式ホームページで公開されています。

最大利率は54. 8% ! ?

もっともユーザーの多いGMOクリック証券のFXを例に計算してみましょう。
時期が少しずれますが、2019年8月28日の米ドル/円の為替レートは
1ドル=106円
前後となっています。

GMOクリック証券のFXで1万ドル(106万円)を買う為には、最低42,400円(4%)の証拠金が必要になります。
もちろん1,000通貨、100通貨などもっと少ない単位の取引であれば証拠金もそれに応じて小額になります。
スワップポイント金額は、取引のポジションを一年間保有し続けると、
23, 214円
となります(※63.6円×365日)。
42,400円の資金で23, 214円のスワップポイントが貰えるので
年利54.8%!
と言うとんでもない高金利になってしまいます。

リスクを抑えましょう

もちろん現実にはそんなに簡単な話では無く、実際には為替の変動があり追証ロスカットのリスクも発生します。
ギリギリの証拠金で取引をする(つまり最大のレバレッジを掛けて取引をする)なんて、さすがに危なっかしくてしょうがありません。
当サイトふあいなんす倶楽部でもレバレッジ取引のリスクについては再三指摘しています。

何日も取引を持ち越す事が前提になるスワップポイント投資では、とにかくリスクにどう備えるかが重要です。
簡単に言うと、レバレッジ(証拠金に対する取引額の倍率)を下げて行けばそれに沿ってリスクも減って行く事になります。
但しレバレッジを下げればその分利益率も下がって行く事になります。

レバレッジと利率の関係

同じ例でレバレッジ年間利率の関係を見てみましょう。

●レバレッジ 10倍 21.90%
●レバレッジ5倍  10.95%
●レバレッジ3倍  6.57%
●レバレッジ2倍  4.38%
●レバレッジ1倍  2.19%

となります。(あくまで参考値です)

レバレッジ2倍の利率4.38%は低い様にも感じられますが、良く考えると日本の大手都市銀行の国内定期の利率は年0.01%です。
それと比べればやはり抜群の利率である事が分かりますよね。

またレバレッジ1倍(レバレッジを掛けない)方法でも年利2.19%の金利が期待できます。
FXはレバレッジを掛けなければ、ロスカットのリスクは無く外貨預金と殆ど同じです。
その上にFXならではのメリットもあります。
そこで実際にFXを利用して外貨預金の様に運用する方法も存在します。

価格ラインを設定する

次にレバレッジ毎に証拠金維持率が100%を切る為替レートの水準を計算してみましょう。
いわゆる「追証」が発生するラインです。
仮に最大レバレッジで取引をするとほんの少しでも価格が円高になると証拠金維持率が100%を切ってしまいます。
では他のレバレッジではどうなるかを計算してみると、

●レバレッジ10倍 99.4円
●レバレッジ5倍 88.4円
●レバレッジ3倍 73.7円
●レバレッジ2倍 55.3円
●レバレッジ1倍   0円

となります。
レバレッジ10倍の取引であれば、為替レートが106円から99.4円を割り込まなければ追証は発生しないと言う事になります。

自分の防衛ラインを決めましょう!

米ドルは世界の基軸通貨であり圧倒的な信用と安定感を持っています。
日本のにとっては馴染みもあり、ドル/円は為替の判断がしやすい通貨ペアと言う事ができます。
そのドル/円が今後一年ほどの間に99.49円88.4円、あるいは73.7円を割り込む価格になる可能性を考えて、ここまでならば大丈夫だろうと言う線が固まればそれに沿って自然に掛けられるレバレッジも決まる事になります。
一年以内に55.3円を切るかも知れないと考えている人はレバレッジを掛けない(レバレッジ1倍)の取引を選ぶべきです。
反対に100円は切らないだろうと考えている人はレバレッジ10倍でも良いと言う事になります。
為替が想定ラインに近付いてきたら、そこでレバレッジを下げると言った対応方法も当然可能です。
ドル/円は他の通貨ペアよりも遥かに身近で想定価格も考えやすいと思います。
ただもちろん実際の取引は御自分の判断、自己責任でお願いします。

価格変動のリスクはあります

ここまでスワップポイントの話ばかりをしてきましたが、当然FXには価格変動による損失リスクもあります。
1万通貨であれば為替が1円円高になると1万円の損失になります。
逆に1円円安になれば単純計算で1万円の利益です。
この損益とスワップポイントの合計が大事なのは言うまでもありません。
但しスワップポイントのプラスが損失を減らし、利益を押し上げるカになる事は確かです。

毎日リスクが減って行きます。

FX会社では発生したスワップポイントも保証金額に含めて計算する会社が多いので、日々スワップポイントが入ってくると言う事は日々少しずつ保証金額が増えると言う事でもあります。
為替レートが変わらなければ、レバレッジが少しずつ下がって行く事になります。

またレバレッジ10倍だと年21.9%の利回りになるので、そのポジションを5年半維持する事ができれば、机上の計算ですが為替レートに関係無くトータルで損は無くなる事になります。
基本的にスワップポイント投資は途中でロスカットを受けずに持ち堪えられれば勝てるのです。

税金が掛かります

スワップポイント投資で注意しなければいけない点がもう1つあります。
スワップポイントも利益なので利益が出れば税金が掛かり、利益の20.315%が所得税(復興特別税を含む)として差し引かれます。
ただ利益に税金が掛かるのは他のFX取引や銀行の預金でも皆同じです。

ドル/円スワップにお薦めするFX会社

スワップポイント投資を行なうのであれば、当然貰えるスワップポイント金額の高いFX会社を選ぶ事が利益に直結してきます。
前述の米ドル/円のスワップポイント実績で見る限りでは、

マネーパートナーズ72.5円
みんなのFX70.0円
SBI FXトレード65.9円
外為どっとコム63.6円
GMOクリック証券 FX63.6円
GMOクリック証券くりっく36574.6円

あたりが選択肢になると思います。
ただしスワップポイントは日々変動するので時々金額を確認する事が大切です。
またGMO証券のくりっく365はもっともスワップポイントが高い(74.6円)ですが、取引単位が1万通貨単位となっている事には注意しましょう。

まとめ

このようにドル/円取引ではスワップポイントを狙った運用が可能です。
適切なリスクを取ってリターンを得れば、資金をとても効率良く運用する事ができます。
リスクを更に抑えたいのであれば、レバレッジ1倍で取引をすれば外貨預金と殆ど同じ取引になります。
さまざまな選択肢があるので、資金の一部をこうした形で外貨で運用するのも悪くないと思いますよ。
スワップポイント投資を是非一度考えてみて下さい。

今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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